合成生物学の衝撃 文春文庫

須田桃子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167917135
ISBN 10 : 4167917130
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
285p;16

内容詳細

生命の設計図であるゲノムのデジタル改変を可能にした合成生物学。この技術で、人類は自然に存在しない生命体を誕生させることに成功した。医療などで応用が期待される一方、軍事転用の危険も指摘される“神の領域”の科学。第一線の科学者や巨額の投資を行う軍当局を取材し、その光と影に迫る、渾身のリポート。

目次 : プロローグ わたしを離さないで/ 第1章 生物学を「工学化」する/ 第2章 人工生命体プロジェクトはこうして始まった/ 第3章 究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ/ 第4章 ある生物兵器開発者の回想/ 第5章 国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか/ 第6章 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる/ 第7章 科学者はなぜ軍部の金を使うのか/ 第8章 人造人間は電気羊の夢を見るか/ 第9章 そして、人工生命体は誕生した/ エピローグ マダムはなぜ泣いたのか

【著者紹介】
須田桃子 : 1975年千葉県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(物理学専攻)。毎日新聞科学環境部の記者を経て、2020年4月よりNewsPicks副編集長。15年、『捏造の科学者 STAP細胞事件』(文藝春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞、科学ジャーナリスト大賞を受賞。毎日新聞の長期連載「幻の科学技術立国」で取材班キャップを務め、20年、連載を再構成・加筆した『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』(毎日新聞出版)で科学ジャーナリスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    昨年文庫化された時に購入したが、早く読まないとこの分野は内容がすぐ陳腐化する。本書で画期的とされるクリスパーキャス9など、今では世間の常識だ。米国の合成生物学の圧倒的なパトロンがDARPAだという事実に驚く。軍産複合体が合成生物学を支配することへの不安は底知れないが、コロナ禍で、DARPAの出資企業であるモデルナのmRNAワクチンが世界を救ったことを思うと、デュアルユース・ジレンマも負の側面ばかりでないということか…。生物学が工学化する合成生物学の時代が来る。東京工大と東京医歯大との統合は戦略的だと思う。

  • ロア さん

    言葉は悪いですが、相当やばい内容です。これ、知らなかったじゃ済まされない。というか、もう引き返せないところまで来てしまっている。恐れを知らない研究が着々と進み、実現していっています。「科学者の良心を信じている!」なんて甘っちょろいこと言ってると、痛い目をみるというか、もう痛い目見てることに気が付いて。。。科学者は基本的にみなマッドサイエンティストなのだと痛烈に感じました。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    物理学者R・ファインマンの言葉「自分で作れないものを、私は理解していない」をスローガンに、孤高の天才科学者C・ベンターの人工生物「ミニマル・セル」プロジェクトを描く硬派の科学ルポ。知識の乏しさから読み進むのに難儀したが、放り出せなかった。米国国防高等研究計画局(DARPA)が拠出する莫大な研究費とバックアップの下、生物学は研究されている。DARPAはインターネットにGPSを産み出しながら「使命は産業振興ではない。社会の役に立ったとしても、あくまで副産物いわばボーナスだ」という。(コメに続く)

  • 桃 さん

    一般庶民の自分には理解ができない難しい内容であったが、知らない世界に圧倒された。

  • Go Extreme さん

    生物学を「工学化」する:ムーアの法則が物理的限界に 名のサイズの半導体 人工生命体プロジェクトはこうして始まった:クレイグ・ベンター 究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ ある生物兵器開発者の回想:セルゲイ・ポポフ 国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか:合成生物学研究 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる:世界のために研究 科学者はなぜ軍部の金を使うのか 人造人間は電気羊の夢を見るか:親のいない人間の誕生 そして、人工生命体は誕生した:ミニマル・セル

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