誘蛾灯 鳥取連続不審死事件

青木理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062186735
ISBN 10 : 406218673X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
追加情報
:
354p;20

内容詳細

鳥取のスナックを舞台に男が次々に不審死した事件の深層に迫っていくノンフィクション。
なぜ男たちは上田美由紀に貢ぎ、騙されたのか


2009年秋、一人の女の周りで多数の男が不審死する事件が相次いで発覚した。一件は首都圏、もう一件は鳥取が舞台だった。主役はどちらも三十半ばの小柄な肥満体型の女で、死亡した男たちと肉体関係を持ち、多額の金銭を貢がせていた。


しかし、一見よく似た事件にはまったく別の背景が存在した。木嶋佳苗が、都会の高級マンションに住み、外車を乗り回し、婚活サイトを利用して中高年の独身男を物色していたのに対し、上田美由紀は日本で最も人口の少ない都道府県・鳥取の寂れた繁華街のスナックホステスで、5人の子どもを抱えながら、ターゲットを探していたのだ。


筆者は、女と男たちの出逢いの場となったスナックに通い、裁判を傍聴する。美由紀に惚れ、貢ぎ、騙された男たちを見つけ出し、話を聞く。そして、拘置所にいる美由紀とも面会を重ねる。


その結果、木嶋佳苗事件からは決して見えてこない、日本の地方社会に巣食う矛盾と病理が明らかになっていく。減り続ける人口、拡大する格差、疲弊する街、困窮生活に喘ぐ人々……そこで生まれた犯罪の真相とは?


目次
序章
第1章 太ったホステス
第2章 一人目の男
第3章 二人目の男
第4章 三人目の男
第5章 県警の蹉跌、男たちの蹉跌
第6章 なぜ溺れたのか
第7章 ウソツキだけど可愛い女
第8章 「真犯人」は誰なのか
第9章 「真犯人」の証言
第10章 上田美由紀との対話
第11章 「みちづれ」
第12章 ラブ・レター
終章 松江にて




【著者紹介】
青木理 : ジャーナリスト、ノンフィクションライター。1966年、長野県生まれ。共同通信社で警視庁公安担当、ソウル特派員などを務めた後、2006年からフリーに。2000年に発表した『日本の公安警察』(講談社現代新書)は公安警察の内実を赤裸々に描いて大きな話題を呼び、ベストセラーとなった。テレビ、ラジオ番組のコメンテーターとしても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    鳥取連続不審死事件を扱った書物である。 場末のスナックで働く小柄で肥満なホステスの 周りで死んでいった6人の男たち… 呆れるほどの大嘘に騙され、お金を貢いで破滅する男たち…まるで誘蛾灯に誘われるように、破滅した心寂しい男たちの物語でもあった。

  • キムチ27 さん

    「黒い報告書」よりはどす黒さが薄い事件ドキュメント。但し、会話部分が多過ぎて、読み手をうんざりさせている。この手法、文字の羅列に温度が感じられないだけに、延々と続く地方都市の閉そく的風景の描写と相まって何を追求したいのか真理が模糊としてしまう。木嶋被告は都会における事件、反し、この上田某は地方色の濃い迷彩色の事件。虚実の真理は不明だけれど被告も相手を意識していたとある。最後は困憊して読み終えた。解ったのは人間の不条理。地位もあり分別もあろうかという中年のおっちゃん、かくもべたの愛の言葉にころりとは?!

  • ゆみねこ さん

    青木さん初読み。まさにタイトルの如く「誘蛾灯」に引き寄せられて場末のスナック「ビッグ」に集まる男たち。失礼ながらそんなに単純に騙されてしまうのは何故だろうと言う疑問が消えません。収監されている上田美由紀本人が「木島佳苗」を意識しているとか、中々面白いと思いました。ただ、事件の真相はまだ明らかにはなっていないようです。息を吐くように嘘をつく女、上田美由紀とはそういう人物なのでしょうね。

  • そのぼん さん

    本書を図書館で手に取るまで鳥取でこのような事件が起こったとは知らずにいました。途中、著者が逮捕された女の勤めていたスナックを訪れて取材している場面なんかが『物語』っぽさを醸し出していましたが、全体的にはこの事件のことを色々と知れたので納得できたかな、と思いました。

  • ミエル さん

    期待していたノンフィクションとは程遠く、日記のような作品。これだけの大きな事件に対して切り込みが浅過ぎはしないだろうか?なんか残念。

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青木理

1966年生まれ。共同通信記者を経て、フリーのジャーナリスト、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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