日本会議の正体 平凡社新書

青木理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582858181
ISBN 10 : 458285818X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
追加情報
:
263p;18

内容詳細

安倍政権とも密接な関係をもち、憲法改正などを掲げて政治運動を展開する、草の根右派組織「日本会議」。虚実入り混じって伝えられる、その正体とは。関係者の証言を軸に、その成り立ちと足跡、活動の現状、今後の行方を余すことなく描く。反骨のジャーナリストがその実像を炙り出す決定版ルポ。

目次 : 第1章 日本会議の現在(右派人士を網羅した「国民会議」/ “宗教右派”が結集した「守る会」 ほか)/ 第2章 “もうひとつの学生運動”と生長の家―源流(事務総長・椛島有三の原点/ 右派学生の蠢動 ほか)/ 第3章 くすぶる戦前への回帰願望―日本会議と神道(戦後体制への憤懣/ 日本会議内部での神社本庁の役割 ほか)/ 第4章 “草の根運動”の軌跡(最初の成功体験/ 「下から」の運動と「上から」の政治力 ほか)/ 第5章 安倍政権との共振、その実相(蓄積してきた手法と組織を総動員/ 改憲へ向けて押される最後のスイッチ ほか)

【著者紹介】
青木理 : 1966年長野県生まれ。ジャーナリスト。90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、2006年にフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
日本会議の目的 1 天皇、皇室、天皇制の護...

投稿日:2021/04/14 (水)

日本会議の目的 1 天皇、皇室、天皇制の護持と崇敬 2 現行憲法とそれに象徴される戦後体制の打破 3 愛国的な教育の推進 4 伝統的な家族観の固守 5 自虐的歴史観の否定 これが多くの自民党議員がメンバーとなる日本会議が目指しているものだ。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO さん

    私も基本的には、保守的な方に入るのですがこのような秘密的な会議や安倍政権の行き方には若干疑問を持っているものです。この本を読むと昔から言われている生長の家や、中国思想の喧伝者である(政治家がこぞって読んでいる)安岡正篤の思想とあまり変わらないということがわかります。私も昔から安岡の本はほとんど読んでいますが、この会議の人びとは自分たちに都合のいいようにどうも歪曲しているのではないかと思われます。その実体がよくわかります。

  • ベイス さん

    日本会議とは何か。この本で明らかにされるのは、その中心にある思想が復古主義的なカルト宗教だということである。「すべての宗教は天皇より発するなり。神から首脳者と定められたる日本皇室が世界を統一しなければならない」。この「生長の家」にルーツをもつ熱狂的な信者が戦後、強靭な宗教心に突き動かされて戦前の価値観へと巻き戻す活動を続けてきた。これに賛同する者の集まりが「日本会議」である。この組織に多くの政治家、知識人らが集う現実は、やはり異常と思わなければならない。偏狭な世界観はプーチンを彷彿とさせるではないか。

  • 奥澤啓 さん

    日本会議の概略を知るにはこの一冊。一点だけ付け加える。自民党は民主党政権時代、党是である自主憲法制定を断念しかけた。そこに安倍晋三、故中川昭一ら約十名の日本会議系若手議員が名乗りをあげ、安倍晋三を安保法案と憲法改正の先導役として祭りあげ、第二次安倍政権が誕生した。それから前のめりの姿勢で違憲の安保法案をゴリ押しで成立させ、改憲の発議が可能になっているのが現状である。日本会議と安倍政権の共同歩調は邁進中なのである。青木氏はあまりにも復古的な日本会議の主張には批判的であり、民主主義の危機を憂いている。

  • rico さん

    彼らが何故そこまで「戦後民主主義」を憎むのか、目指す先に何があるのか、さっぱりわからなかったけど、なるほど、「信仰」なんだ。理屈じゃない。彼らの運動は布教活動なんだね。であればなおさら、政権内で「信者」が圧倒的多数を占める現在の状況って、相当まずい気がするのだけど。初詣は神社やめて、お寺にしようかなあ…

  • 奥澤啓 さん

    青木氏は日本会議の運動を支える人たちのしつこさを強調する。抜きがたいカルト性を感じざるをえないと言う。関係者への取材はほとんど拒否。「日本会議国会議員懇談会」という名称通り、議員という「究極の公人」による組織と関連しているにもかかわらず、取材を受けないことの理不尽さと秘密主義を批判する。日本会議系の組織、あるいは類似した主張の政治団体、修養団体は無数にあり全体像は把握しがたい。関わる人の思い入れも温度差があろう。しかし中枢を為す成長の家出身者の谷口雅春個人崇拝は強烈であり、強い靭帯で結ばれているようだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

青木理

1966年生まれ。共同通信記者を経て、フリーのジャーナリスト、ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品