日航123便墜落事件 JAL裁判

青山透子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309030524
ISBN 10 : 4309030521
フォーマット
出版社
発行年月
2022年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;20

内容詳細

日航123便墜落事件の不透明な事故処理によって、遺族や関係者たちは苦難に満ちた歳月を過ごしてきた。そして事件から36年後の2021年3月26日。事故で夫を亡くした遺族と、副操縦士の親族として乗客たちへの贖罪の念を抱える関係者は、JALが持つフライト・データの情報開示を求め、裁判闘争を開始した。緻密な論拠を元に膨大な証拠を提出する原告と、僅かな反論しか提出しない被告・JALとの攻防。そして2022年10月13日、判決の日を迎えたのだが―。

目次 : 第1章 歴史的裁判開始(記者会見場―壇上に並んだ二枚の写真/ 記者会見で明らかになった重大な事実 ほか)/ 第2章 法廷への道(あの日から隠蔽がはじまった/ 日本航空幹部候補生の社員教育から見えてきた真相とは? ほか)/ 第3章 情報開示請求裁判―東京地方裁判所706号法廷(第一回口頭弁論期日二〇二一年六月二八日/ 訴訟妨害―第一回法廷の裏側で何が起きていたか ほか)/ 第4章 茨の道程(口頭弁論再開申立書/ 第六回口頭弁論期日 再開日二〇二二年八月二五日 ほか)/ 第5章 判決(「令和4年10月13日判決言渡」/ 弁護団からのメッセージ ほか)

【著者紹介】
青山透子 : ノンフィクション作家。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程を修了、及び博士号取得。日本航空株式会社国際線客室乗務員を経て、客室乗員訓練部のノウハウをもとにした日航関連会社設立時に教務を担当し、各種企業、官公庁、大学等の人材教育プログラムに携わる。その後、日航123便で殉職した客室乗務員のグループに所属していた経験から、大学院等研究機関で、日航123便墜落に関連した35年間の資料、日本国および米国公文書を精査して調査を重ねる。著書に『日航123便墜落 疑惑のはじまり―天空の星たちへ』『日航123便墜落の新事実―目撃証言から真相に迫る』『日航123便墜落 遺物は真相を語る』『日航123便墜落の波紋―そして法廷へ』『日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす』(いずれも河出書房新社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    この本に書かれていることが事実であっても驚くことはないと思う。ロッキード事件、リクルート事件、近年では森友、加計問題、旧統一協会や政治資金など、真相を捻じ曲げて事実をなかったことにしたり、隠蔽する国だもの。この事故いや事件の真相を明らかにしてほしい。著者の本は3冊ほど積んであるのでじっくりと読んでみたい。

  • Willie the Wildcat さん

    一審・二審、共に請求棄却、上告中。争点#1、公人・私人関係の定義。社会性は心情的に理解も、法に照らしてどうかの判断次第。争点#2、航空法令の位置づけと、”個人”との紐づけという感。係争中、あくまで司法制度の下で、如何に白黒決着つけるのかを注視したい。踏まえてであるが、「であろう…」、「と考えられる…」など、憶測が多い。直面する各種困難に、心情的に私なりに理解するが、ノンフィクション故に、もう少しだけ客観性のある論説が必要かなという印象。

  • 読特 さん

    123便。コックピットの中。聞ける音声は正規のものではない。意図的な編集も疑われる。ボイスレコーダーの実物はJALという私企業の元にある。一度公文書となったものを公開せずに返却する。それだけでも不自然さを感じる。開示を求めて提訴された民事裁判。当初は2人の原告が、後に1人が取り下げる。その経緯は不透明。嫌がらせしてまで公開させない。なにかあるのは確定的。流れを変えた裁判官の交代。何かの力が働いたのか。米国の植民地化が始まったのは大戦直後からではない。弱味をもたれたその日から。敗けたのは原告だけではない。

  • tonnura007 さん

    日航機墜落事故時のレコーダー開示を求める裁判についての記録。 争点は、レコーダーが個人情報開示請求権もしくは運送約款に基づく信義則上の情報請求権の対象として認められるかどうか。コックピット内の情報であり個人情報というのは無理があるが、信義則上の請求権についてはよく議論すべき部分と感じる。判決では「和解しており債務は消失」とあるが、和解後に疑問点が出てきたことを鑑みると、この部分については甚だ疑問。「お金を払ったからもう終わり」という考えになっている。

  • 九曜紋 さん

    1985年8月12日に起きた日本航空123便墜落事件を追及する青山透子の最新刊。舞台は遂に法廷へ。政治家、官僚、大企業、いわゆる政官財の傲岸と腐敗、不実。対するジャーナリストの正義、使命感、矜恃。両者の対比が鮮やかなコントラストを描きながら活写される。主な舞台が法廷だけに、難解な法律の論理構成を読む羽目になるが、かつて法学徒のひとりだった私としては、その部分も含めて多いに読み応えのある読書体験だった。今後の活動への期待をこめて、著者へエールを贈りたい。

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