泥海

陣野俊史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309027647
ISBN 10 : 4309027644
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
165p;20

内容詳細

二〇一五年一月七日、パリ十一区で「あの事件」は起きた―泥濘と腐臭の中を彷徨い続ける彼らは、マリカの「愛の物語」に引き寄せられるように語り出す…「私」の話を。彼らはなぜ、「その線」を越えたのか?文学の臨界に挑む傑作!

【著者紹介】
陣野俊史 : 1961年生まれ。文芸評論家、フランス文学者。長崎生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業、明治大学大学院フランス文学専攻博士課程満期退学。立教大学大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 南雲吾朗 さん

    間延びした生活を送っていた主人公は干拓により失われる生態系、壊れゆく慣れ浸しんだ景観を体験し喪失感をため込む。そんな折にフランスのテロ、秋葉原での衝動的無差別殺人を観てその衝撃により精神の均衡が崩れる。彼は聖地?(テロの現場)巡礼の旅に出る。物語の途中ではテロを起こした人々の心境、状況が描かれている。平和に慣れた日本人。この小説は日本の危機感の薄弱化が浮き彫りにされる。(続く)

  • rosetta さん

    ★★★☆☆シャルリー・エブド襲撃事件に題を取ったルポ風の小説。風刺漫画が気に食わないからと出版社を襲いその後印刷所に立てこもったサイードとシェリフの兄弟。それと呼応する様に警官を殺しユダヤ系の商店を襲撃したアメディ。要するにバカなDQNで陰キャがインチキのカリスマにいいように動かされた事件だという事だ。それに関心を持った有明海出身の一人の日本人が聖地巡礼の様に事件現場を訪ねる。泥海とは政府の気まぐれで突然干拓された有明海の死の海を表現している。作品の出来としてもこの日本人の存在が唐突で有効とは思えない

  • どら猫さとっち さん

    評論家でフランス文学者である著者による、小説家デビュー作。2015年パリで起きたテロ。そこで生きた人たちの愛と日常。そして、日本で起きたあの事件を見た青年。パリと日本、場所を超えて起き得る危機。これほど極限のなかで生きる人たちの失望感と怒りと悲しみ、そして恐怖。読んだ今も、あの頃のパリの緊迫した街にいるみたいだ。

  • gokuri さん

    帯と表紙につられて購入。淡々としたイスラム人?のフランス境における生活描写は恐怖の一層掻き立てる。海を閉鎖された有明に生まれ育った日本人の若者が、テロのあったフランス・パリになぜ引き付けられたのか、知る由もないが、なぜかとても不気味な雰囲気をかもしだしている。

  • Melody_Nelson さん

    プロットが凝っているとか、独特。もともとシャルリ事件には関心を持っていたので手に取ったが、何というか、やや唐突な流れになっているような。キーパーソンたちの、肝心な部分の心理描写も弱め。とはいえ、全体的に漂う乾いた雰囲気は個人的に好みである。何となく、惜しい。

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陣野俊史

1961年、長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。現在、立教大学大学院特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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