愉楽

閻連科

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309206608
ISBN 10 : 4309206603
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
458p;20

内容詳細

真夏に大雪が降った年、障害者ばかりの僻村・受活村では、レーニンの遺体を購入して記念館を建設し、観光産業の目玉にするという計画が始動する。その資金を調達するため、村人たちの中から超絶技能を持った者が選抜され、旅の一座を結成する。飛ぶように走る片脚の青年、下半身不随の刺繍の名手、微かな音も聞き分けるめくらの少女…。激動の20世紀を背景に繰りひろげられる狂躁の日々。想像力と現実が混淆する魔術的物語。中国社会の矛盾を撃つ笑いと涙の大長篇。フランツ・カフカ賞受賞。

【著者紹介】
閻連科 : 1958年中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、二十歳のときに解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。1980年代末から小説を発表し、92年には軍隊文学の新しい地平を切り開く中篇『夏日落』を発表するが、発禁処分となる。その後、精力的に作品を発表し、2003年、中国で「狂想現実主義」と称される本書を発表し、老舎文学賞を受賞。2005年には雑誌に発表された長篇『人民に奉仕する』が二度目の発禁処分。その後も、エイズ村を扱った長篇『丁庄の夢』(2006)は販売差し止め。2001年中編『年月日』で魯迅文学賞を受賞。2014年にはフランツ・カフカ賞受賞

谷川毅 : 1959年生まれ。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 皇 さん

    中国で多くの反感を買ったとされている本作。ひとつの村を観光地とすべくロシアからレーニンの遺体購入を試みる県長と、その資金を稼ぐ為絶技団を結成させられた障害者達。この本は障害者ばかりが住む村の長、茅枝婆と大きな野望に燃える柳県長の物語でありました。ストーリーとは別に頻繁に挟まれる注釈が中国の歴史や習俗を語っており、まるで中国版昔話を読んでいるよう。毎頁に渡る障害者への差別用語と読むに耐えない場面も多々あり、読み終わるまで何かと苦労しましたが、読んで良かったと思える深みで読了後は何とも受活でありました…

  • HANA さん

    とにかく内容に圧倒された。村おこしの為レーニンの遺体を購入するというとんでもない計画から、身体障碍者の雑技団の結成、一人の女革命家の一生、ある村の近代史が次々に語られ、そのどれもが密度に満ち溢れていて目を離す事が出来ない。マジックリアリズムの手法で一つの村とその歴史を作り上げ、さらには雑技団としての現在まで描くのはこれぞ小説と唸らされる。どの頁を開いても、中国の地方の土俗というものが漂い出てきそう。無何有の郷は発見されるとユートピアではなくなるんだなあ。それにしても本書、よく中国で出版できたなと思う。

  • harass さん

    てっきりソローキン的なアナーキーさやドノソ『夜のみだらな鳥』を予想していたがそこまでの前衛性はなく古典的とも言える小説だと感じた。明の時代からの片端者たちの村は、観光資源としてのレーニンの遺体を購入しようとする県長の野望に協力して、障害者としての特技を見世物として全国を行脚する。彼らの超人的な芸は評判を呼び、購入資金は溜まっていき、遺体購入でソ連との交渉は順調だったのだが…… 影響のある南米文学のエグさというより中国古来のものだろう。残酷な歴史を象徴するエピソードの数々は酷く哀しい。良書。筆力に感心した。

  • まさむ♪ね さん

    こいつはやべぇぜ!マジでやべぇ!超絶ぶっ飛んでるぜ、チャイニーズ・マジックリアリズム!ここは障害者たちの住まう村、受活村。真夏に大雪が降り積もり、誰にも予測不可能な超絶技が狂喜乱舞する、あのマコンドもびっくりじゃ。ずんずんどんどん加速していく面白さ、気付いたときには光の速さを超えていた。涸れ井戸のように深く暗い罪の意識に、茅枝婆必死の叫びが悲しくこだまする。怒りながら泣き笑い、笑いながら怒り泣く、汗も涙も鼻水も、垂れ流し状態で読了だ。大陸の底知れぬ闇と行き場をなくした怒りが渦巻く抑圧と解放の大作じゃった。

  • ころりんぱ さん

    中国文学って馴染みがなくて、最初合わないかな?と思ったけど、進んでいくと先が気になって好きじゃないかも、嫌だなぁなんて思いながら結局読了。差別用語だらけだし、障碍者が金儲けのために利用されるし、元々奇人変人系の見世物って好きじゃないし、面白さを感じるところまで読み込めなかった気もする。ただ、最後に日本人読者への手紙を読んだら、この作家さんの思う所をちょっとだけわかったような気がして、読んでよかったなと思った。私にとっては、いろんな意味でエグくてクドくて、ぶっ飛んでる話だった。

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