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閻連科

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560095317
ISBN 10 : 4560095310
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
153p;19

内容詳細

ノーベル文学賞の次期候補と目される、現代中国の巨匠が描く、“神話の世界”。本書は中国で、第二回魯迅文学賞、第八回『小説月報』百花賞、第四回上海優秀小説賞を受賞。数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書にも選定。

【著者紹介】
閻連科 : 1958年、河南省嵩県の貧しい農村で生まれ、飢えと孤独の中で幼少期を過ごす。高校中退後、出稼ぎで鉱石運搬の重労働に従事して家計を助ける。20歳で人民解放軍に入隊し、部隊内の創作学習班に参加する。文壇と世間で注目を浴びるきっかけは、1992年に発表した『夏日落』が兵士の暗黒面を描いたとして批判され、発禁処分を受けたことだった。2004年刊行の『愉楽』(河出書房新社、2014年)は、「反革命」「反国家」など、あらゆる「反」で始まる言葉で酷評されたが、権威ある魯迅文学賞、鼎鈞双年文学賞を受賞。現在、中国人民大学文学院教授

谷川毅 : 広島県大竹市生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学)卒業・同大学院修了。名古屋経済大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    農民は死んでも半分しか死なない、大地に残した物があるから...、サン・テグジュペリ『人間の大地』の中にこのような表現がある。読書会で、ある女性がその一節をひいて、私は死んでも半分は死なないのだなと思ったと言われたことが印象的だった。ここに描かれる老人に、まさにそのことをみたように思う。命の営みは、こういうことなのだと思った。一部だけ見れば悲劇でも、広く長い目で見れば、力強さでしかない。盲の犬が最後にしたことから感じられる愛、それを理解しつつ殊更に騒がない村人と、残った者に象徴される逞しさ。圧倒される凄み。

  • キムチ27 さん

    今年、いや一生でのベストランクに入る本だった。薄い、読み易い・・なのに、一行たりとも逃せないで文字を追う。刻苦の情景・・現れるのは先じい、盲犬、鼠、虫他は無生物〜太陽、水、トウモロコシとくねくね続く尾根。発禁本を多出する作家でも、フランツ・カフカ賞を手にした実力派。ほぼ私と同年代 中国人民大学教授。読後受けるインパクトは子供の頃、西の作家の執筆〜大地を読んだ時の衝撃と同種の類かな。ラスト3頁は大地における輪廻を感じる。幾度もメナシに語り掛けるじい、振り絞る力で寄り添う犬。"西の山脈の太陽がフンと鼻で笑って

  • Ikutan さん

    読友さんの感想に惹かれて読んでみた。中国で数々の賞を受賞し、フランスでは学生のための推薦図書にも選定された作品。大日照りに襲われ、村人がみんな出て行ってしまった村に、一人残った先じい。雨乞いの儀式で失明した犬のメナシと一緒に、自分の畑に1本だけ生き残ったトウモロコシの苗を守ろうとサバイバルを繰り広げる。ページ数は少なく、シンプルで読みやすいのに、中身は濃密だ。五感を刺激する描写が素晴らしい。オオカミとの対峙には息をのみ、コイントスのカラクリには胸が熱くなる。ラストもよかった。これはいつまでも心に残る名作。

  • アマニョッキ さん

    まぶしい。一頁目から目が眩み、そして痛む。大旱魃にみまわれ村人が逃げ去った村で、一本のトウモロコシの苗木を守り続ける老人と盲犬。彼らの生きた証を語る文章は漢文のように詩的でありながら、どこかふわりと優しく、それでいて強烈な光を放っている。虫眼鏡でじりじりと灼かれるような読書体験に言葉を失う。ノーベル文学賞に一番近いと言われているのも納得です。

  • harass さん

    記録的な干魃に逃げそこねた老人と盲犬は全滅したはずの畑にとうもろこしの芽がでていることに気がつく…… 発禁作品で有名な現代中国人作家の極端に誇張したマジックリアリズム表現は健在だが後書きにあるとおり、これまでの作風とは異なっている。難解さもなく、特有のロマンチシズムがあり、一般受けするだろうなと予想はつく。他のレビュで老人と海と例えてあって、納得。再読するとまた印象が変わるのだろうが、さほど面白く思えなかった。「良い話」への偏見があるのか。すっかり捻くれたもんだわ。

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