「天皇家」誕生の謎 講談社プラスアルファ文庫

関裕二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062813808
ISBN 10 : 4062813807
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
追加情報
:
16cm,250p

内容詳細

なぜ、「天皇」という不思議な王が必要とされたのか。皇位はいつ、どのように築かれたのか。謎を解くカギはヤマト建国から8世紀の、凄惨な権力抗争の中にあった。天の羽衣伝説、出雲神話、竹取物語に隠された真実。「正史」が恐れ抹殺した系譜。自ら天皇家を滅ぼそうとした天皇の存在…。古代史の暗部から国家が姿を現し、「万世一系」の近代天皇制に至る一本の道が見えてくる。スリリングな展開で古代史読書の指針となる一冊。

目次 : 序章 王家の虚無(不老不死を望まなかった天皇/ 虚無感はどこからきたのか ほか)/ 第1章 すり替えられた皇祖神(神となった天皇/ 「天皇」の誕生はいつなのか ほか)/ 第2章 富士山と東国と天皇の謎(なぜ、富士山は無視されたのか/ 富士山をめぐる豹変ぶり ほか)/ 第3章 表の天皇、裏の出雲(天皇と出雲国造は、表と裏/ 出雲はたんなる神話ではない ほか)/ 第4章 天皇とは何か(天武が「神」と称えられたわけ/ 始祖王たちは呪い崇る「鬼」 ほか)

【著者紹介】
関裕二 : 1959年、千葉県柏市に生まれる。歴史作家。仏教美術に魅了されて奈良に通いつめ、独学で古代史研究をはじめる。1991年に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(ワニ文庫)でデビュー以後、新しい視点から古文書を読み解き、深い洞察と大胆な推理に支えられた著作を数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とも さん

    ★★★☆神話時代から奈良、平安時代の長い期間より天皇とはなんなのか、どうやって生まれたのかを検証する。その中では、万世一系や伝説、おとぎ話からの視点や失脚した皇族や貴族・豪族からの検証するなど、たかだか250頁弱に盛り沢山に詰め込まれた作品。

  • 紅花 さん

    内容の真偽は別として、私自身も、壬申の乱に急に東が出てきてビックリしたこともあって、色々書いてあることに何となく納得出来る部分も多かった。また、古代の当時の文化や人間関係が、中々本を読んでもつかめないところがあったが、ポイントをまとめて書かれてあって、ボンヤリと描けるようになった。

  • おとん707 さん

    以前読んだ「清張通史」の主張する天皇の起源が通説と大きく異なっていたので他の説も気になり本書を読んだ。一見論理的に見えたが第4章「天皇とは何か」に至って俄然疑問が湧いた。日本書紀は藤原氏の我田引水で史料価値が低いというのが通説で著者も認めているが著者は自論に合うところだけは採用している。また蘇我氏が渡来人ではないというのを論理構築の前提としているがその根拠が乏しい。神功皇后の活動時期や卑弥呼の死因についても根拠が乏しい等々。史料の信憑性はさておきそれらを部分的にうまく繋げれば面白い話になるのはわかった。

  • Emkay さん

    学者によるボトムアップのアプローチではなく、歴史作家による推理と仮説。その想像性とロジックがおもしろい。特に『竹取物語』の隠喩に込められた藤原氏の政権批判に対する解釈は、あっと驚いた。作者曰く、出雲を中心とする日本海側は、瀬戸内海を中心とするヤマトと一線を画す存在で、ヤマトの勢力拡大とともに東海以東の東国に逃れた。21代雄略、26代継体、蘇我氏、天皇制の祖と言われる40代天武は、すべて出雲−東国出身か、それを味方につけたと推測。つまるところ真偽のほどは分からないものの、かゆい所に手の届く内容だと感じた。

  • ぱーぷる・ばんぶー さん

    著者が今までに書かれてきたことの集大成というところ。7世紀までの東国の状況については、なかなか興味深かった。

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人物・団体紹介

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関裕二

1959年、千葉県柏市生まれ、育ちは東京都板橋区。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャル・アカデミック・フェロー。仏教美術に魅了され、奈良に追いつめたことをきつかけに日本古代史を研究。以後、古代をテーマに意欲的な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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