夜と陽炎 耳の物語 2 岩波文庫

開高健

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003122136
ISBN 10 : 4003122135
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
315p;15

内容詳細

ベトナムで聞いた迫撃砲の轟音、死体が発する叫びと囁き、アマゾンで鳴り響くベートーヴェン―。記憶の中の“音”をたよりに半生を再構築し、精緻玲瓏の文体で綴る散文詩のような自伝『耳の物語』の後篇。芥川賞を受賞して作家となり、ベトナム戦争を生き抜き晩年にいたるまで、滔々と流れる茫洋たる過去を耳の記憶で溯る。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まどの一哉 さん

    自分はあまりルポルタージュ小説を好むほうではなく、どちらかといえばインドア・妄想型の作風を愛する者だが、社会派小説やプロレタリア文学も好きだし、開高健の「自分の中には何もなく、ひたすら外へ向かう遠心力で書く文学」という動機も理解出来る。 ただ、ともすると世のルポルタージュ小説は文章としての魅力に乏しいものに出会うことがあって、まるで新聞記事を読んでいるのと変わらない寂しい印象だ。

  • chiro さん

    開高健の自伝の後編。氏が作家として歩み始めてからの物語は物書きとして在る事に呻吟する姿が詳らかにされていて、内面を描く筆においても氏の表現力の強さ、確かさを感じた。氏がアイヒマンの裁判を傍聴していたのは驚いたが、氏が語るアイヒマンはアーレントが語った凡庸さを裏書きするものでむしろその凡庸さを際立てていた。最後にモーツァルトを通じて音楽の一回性に言及しているが、エリックドルフィーも同じことを語っておりなるほどと感じ入った。

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人物・団体紹介

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開高健

1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去

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