ゆけ、おりょう 文春文庫

門井慶喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167913281
ISBN 10 : 4167913283
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
追加情報
:
343p;16

内容詳細

坂本龍馬と祝言を挙げるも、大酒を呑んで勝海舟に毒舌を吐く「妻らしからぬ」おりょう。龍馬の周囲からは離縁を迫られるが、寺田屋事件で活躍して名を上げる。夫婦は仲睦まじく薩摩へ、軍艦に乗って長崎へ。龍馬亡きあと、おりょうが選びとった意外な後半生とは―激動の世に自立した魂が輝く!爽快長編小説。

【著者紹介】
門井慶喜 : 昭和46(1971)年、群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。平成15(2003)年、「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞。28年、『マジカル・ヒストリー・ツアー』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を、さらには未来の大阪文化を担う人材に対して贈られる、咲くやこの花賞を受賞。30年、『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 美登利 さん

    性格は豪快で、頭も良く女ぷりも良かった龍馬の妻のおりょう。ただ、結婚期間は短くしかも留守がちな龍馬と一緒に過ごした時間は少なくて、資料もほとんどないようなので、物語としては想像をかなり膨らませることしか出来ないと思う。正直な話、友達にはしたくないタイプ(笑)龍馬が成し遂げた薩長同盟や大政奉還など歴史的に有名な出来事の裏の話(おりょうから見た)は興味を惹かれた。龍馬没後、何年か姿を消していたおりょうが現れテキ屋の男と結婚し一生懸命稼いで食わせていたと言うのは知らなかったけれど、最期は彼女らしいなと思った。

  • ばんだねいっぺい さん

     どこまで史実に忠実なのか?そうなんだ!がたくさんあった。龍馬亡き後のおりょうを描いたことで、おりょうがどんな人間なのかが色濃く理解できる。陸奥邸を去る背中は、些事にとらわれぬもうひとりの龍馬と見てもよいと思う。

  • Shun さん

    「家康、江戸を建てる」の著者がこれまた歴史の名脇役に光を当て、幕末から明治の転換期を独特な視点で描きます。大海のような志や薩長同盟の立役者などと知られる龍馬もおりょうの視点では子供っぽく手のかかる弟のような姿として描かれ、おりょう自身も豪放磊落な女性として描く等、英雄たちの等身大の姿が活写されています。日本初のカンパニーを設立した龍馬を営業部長であったと例えるなど著者の解説も平易で取っ付きやすく、また流行りの”残念な〜”シリーズのような目線も親しみやすい要素。どうか教科書から消えないでと願うばかりです。

  • タルシル📖ヨムノスキー さん

    薩長が天下を取り、司馬遼太郎が小説を書き、大河で福山雅治が龍馬を演じたので、全国的に時代を動かした立役者みたいな印象が強い龍馬だけど、幕府や会津側から見れば単なる不届き者なわけで…。なんて偉そうなことを書いているけれど、実は司馬遼太郎の龍馬がゆく≠燒「読で、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を観た程度の知識しかないので、今回この本を読んでなんとなく概要を掴めてよかった。おりょうさんについてはあまり資料が残っていないらしく、龍馬の死後についてはこの本でもざっくり。龍馬の後に夫になった松兵衛さんがなんか可愛そう。

  • hukkey (ゆっけ) さん

    文中に現代語訳や著者が抱いた印象も混じっていて読みやすい。坂本龍馬との馴れ初めから亡き後までの半生を描いた、おりょうの結婚物語。たぶん彼にとって女房元気で留守がいい。勝ち気で大酒呑みで、一つの処に居を定めて夫の帰りを待ってはいられないような性格であり、とても男勝りに描かれているのに読んでみたら、誰よりもしなやかで儚くて、女性らしい女性のように見える不思議な魅力。わかりやすい英雄である龍馬と違って、複雑な感情の狭間で悩みながら、それでも自分らしく生きようとする彼女の姿はどこか現代人っぽくて身近な感じがした。

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