冥途あり

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062195720
ISBN 10 : 4062195720
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
189p;20

内容詳細

第68回野間文芸賞受賞!

亡くなったあと、知られざる横顔を見せ始めた父の人生。魅力あふれる文体で著者自らと一族のルーツをたどり、新境地を拓く傑作。

川の流れる東京の下町で生まれ、実直な文字職人として生きてきた父。しかし亡くなったあと、父の人生に知られざる横顔が覗き始めた!遠ざかる昭和の原風景のなかに浮かび上がる人の生き様。著者自らと一族の来し方を見つめる旅を描く新境地傑作。

冥途あり
まるせい湯

著:長野まゆみ(ナガノマユミ)
長野まゆみ(ながの・まゆみ)
東京都生まれ。88年、『少年アリス』で文藝賞受賞。おもな著書に『テレヴィジョン・シティ』『鳩の栖』『ぼくはこうして大人になる』『レモンタルト』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『あのころのデパート』『ささみみささめ』『団地で暮らそう!』などがある。

【著者紹介】
長野まゆみ : 東京都生まれ。1988年、『少年アリス』で文藝賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    多感な少年時代が戦中だった父。多くを語らず、市井に生きた人間の持つ過去。あの時代を生きた人には冥土は側にあった。広島に係わりのある話しと思わずに読んでいたので驚く。身構える準備が出来ていなかった。高齢になり、意識が過去と現在を行き来する父。東京大空襲前に東京から広島に移り、空襲以来会えなくなった友人達の呼ぶ声がする。冬になると疼く背中。広島で奇跡的に生き残った家族の思い出があった。たまたま勤務が休みでなければ、父は生きていなかった。突然の年金の通知になくした職場と同僚達の記憶が甦る。繰返し読みたい作品。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    父の一生を振り返りながら、昭和という時代を振り返る二編の小説。完成度が高く、現実の世界と幻想の世界を自由に行き来する筆致に酔わされた。「冥途あり」では東京の下町の庶民を描きながら、それが意外なのところで広島の原爆投下につながる。真面目に懸命に生きた父親。これは他の昭和の庶民も同じだろう。彼は自分が経験した原爆投下のことを語ろうとしなかった。それでも秘めた彼の苦しみが体に受けた傷を通して伝わってくる所に、凄みを感じた。題に込められた意味が分かった時に、読者の顔にはほろ苦い笑いが浮かぶのではないだろうか。

  • chimako さん

    語り手はほぼ同年代か。父母の年代も同じ昭和一桁。過ごした場所は全く違っても生活の様子は何とはなく似かよっている。その語り手の父親の葬儀と三回忌が物語となる。戦争の影がここそこにちらつく。広島の話もある。語り手の巨漢の双子の従兄が此方と彼方とを行きつ帰りつのホラ話を騙る。冥途とは「死者の霊魂が迷い行く道。また行き着いた暗黒の世界」と広辞苑にある。『冥途あり』上手い書名。読んでいて今自分がどこにいるのか、なんの話を読んでいるのか迷い混んでしまう感覚。確かに生きているのに冥途はすぐ隣にある。

  • 優希 さん

    父親の死をきっかけに振り返る一族の歴史。古い東京を故郷とする人たちの物語から、遠くなった昭和の風景が浮かび上がるようでした。家族と家族を取り巻く風景が、過去の記憶とともに積み上がっていきます。そこから見える知られざる秘密。父親の人生を語ることで魂の弔いをしているように感じました。

  • NAO さん

    東京生まれの東京育ち。ずっとそう思っていた、父の秘められた過去。父の死を契機に語られる、家族の歴史。ポツリポツリと語られる言葉に、古い東京の風景が、ふわりと浮かび上がる。美大出の長野まゆみの文章は、絵画的で美しい。美しいだけでなく、幻想的で、ほのかな色気がある。そのためかどうか、長野まゆみの作品にはBLの話が多いが、『冥途あり』は、そういう作品とは全く違っている。全く違うのに、幻想的でつやっぽい文章は長野まゆみそのもの。そして、そこには、懐かしい風景、忘れがたい思い出がある。

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人物・団体紹介

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長野まゆみ

東京都生まれ。女子美術大学卒業。1988年「少年アリス」で文藝賞を受賞しデビュー。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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