三日月少年漂流記 河出文庫

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309403571
ISBN 10 : 4309403573
フォーマット
出版社
発行年月
1993年01月
日本
追加情報
:
15cm,164p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ジンジャー(C17H26O4) さん

    『天体議会』の水蓮と銅貨にまた会えた。自動人形(オートマータ)にも。三日月少年は背丈は等身大、普通の人形とは思えないほど精巧にできていて、ニッカド電池で動くという。球体関節人形を思い浮かべた。博物館から脱走した三日月人形の行方を探しに出かけた水蓮と銅貨の冒険は、少年たちの澄んだ無敵さとキラキラとした危うさに満ちていて、ハラハラしてしまう。次第に、水蓮も銅貨も自動人形なんじゃないかっていう気がしてくる。頬は薔薇色で美しくて生き生きとしていて。けれど陶器の人形のように壊れ易そうで。特に水蓮は。

  • mii22. さん

    「寒くなったな、夜天(そら)が落ちてきそうだ。」「夜天が、星ぢゃないのか。」「夜天だよ。今にも留め金が外れて天井板のように落ちてきそうなほど凍ってる。」こんな会話をする二人の少年、銅貨と水蓮。二人はいなくなった精巧な自動人形(三日月少年)を探しに始発電車に乗る。長野作品王道とも言えるシンプルかつ夢溢れる少年たちの友情と冒険の物語。ここから、長野作品すべての少年のお話が始まるのかもしれないというワクワク感で胸が高鳴る。

  • カナン さん

    逃げ出した三日月少年を追うために、水蓮と銅貨は夜明け前に冬の街を抜け出した。兎を追ってアリスが穴に落っこちたように、切符片手に二人が落ちたのはきっと、留め金が外れて落下した、夜天よりも高い高い宙の果て。回転する天球儀、見えるはずの無い南十字星、二人で半分こした腸詰肉と毛布と冷たい蜂蜜のような秘密。舞い落ちた雪は海の底へ沈んで金属めいた音を立てるだろう。少年たちが纏う藤色も淡水色も瑠璃色も、朝と夜と、空と海とが交わる場所の色。空飛ぶ鯨で三日月へ向かったお話の続きは、この朝が立ち去った次の夜に続くのでしょう。

  • コットン さん

    いちこさんからの頂き本。プラネタリウムや自動人形の飛行船など、長野さんの独特の空間演出手法から新たな感性が生まれる所がすばらしい。『御影石の床に暗い廊下、少しガタガタ鳴る革張りの椅子、そうした中で見る満天の天蓋は近代的な設備のプラネタリウムでは味わえない何かを持っている。』と言う箇所が気に入り、手塚治虫も通った日本で初の電気科学館:「旧大阪市立電気科学館」(そういえばこれも近代建築)に昔、友達と行き天文クラブ定期会(正式名称は忘却)で自作レンズの作り方など聞いたことをなつかしく思い出した。

  • tomoko さん

    再読。水蓮と銅貨は、逃げ出した三日月少年の秘密を解明すべく一泊2日の冒険に出る。ニッカド電池で動く自動人形たちは、様々な場所から集結して埠頭の倉庫へ。大鯨のような飛行船で彼らはどこへ向かうのか?夏のイメージの長野さんだが、これは冬のお話。でもやっぱり美しくて懐かしい感じがする。ここから『天体議会』に繋がるのかな。続けて読もうと思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

長野まゆみ

東京都生まれ。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。2015年、『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

長野まゆみに関連するトピックス

  • 第68回野間文芸賞は『冥途あり』が受賞 下町で生まれ、実直な文字職人として生きてきた父だが、その死後知られざる横顔が覗きはじめる。長野まゆみが自身の実体験を... HMV&BOOKS online|2015年11月17日 (火) 09:18
    第68回野間文芸賞は『冥途あり』が受賞

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品