カンパネルラ 河出文庫

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309403953
ISBN 10 : 4309403956
フォーマット
出版社
発行年月
1993年11月
日本
追加情報
:
15cm,139p

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読書メーターレビュー

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  • masa@レビューお休み中 さん

    弟の柊一は、兄の夏織のもとに会いに行く。夏織は体が弱く、田舎の祖父の家で療養をしているため、柊一は毎年夏になると会いに行くのだ。大好きな兄のためにお土産をもって行くのだが、兄とはうまく言葉を交わすことができない。冷たくあしらわれても、気になる夏織の姿を追っているうちに、柊一はあることに気づくのだが…。物語は単純なのに、他のことは、すべてのネジがはずれたかのように複雑である。現実と幻想の境目、兄と弟の関係性、祖父の存在感のなさのどれもが曖昧としている。まるで霧の中にいるような不安定な心地なのである。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    切なさが胸を打つ幻想文学の佳作。弟が病弱の兄の秘密を知ろうとして、自分も向こう側の世界へ足を踏み入れる。森の中にある金木犀が咲く隠れ処の描写が美しい。現実の場所というより、あらゆる人が心の中に秘めている聖域のようなところだ。題から分かるように、この小説は『銀河鉄道の夜』と深いつながりがある。結末はいろいろな解釈ができると思う。兄は救われたのだろうか?カンバネルラが彼を救った、と私は信じたい。

  • しいたけ さん

    微かに流れる水の音。揺れる樹々の葉から溢れる陽射し。土を踏む足の先から立ち昇る温もり。対して熱を奪う兄の眼差し。澄んだ川の飛沫の向こうを見るような、清らかな世界に浸る。銀木犀が出てきたところで、胸が飛び跳ねる。私の机に積まれた本、『銀木犀』。雨の中ボートを漕いでけば、その本に辿り着くのだろうか。

  • コットン さん

    久々に長野さんの世界を堪能!夏の間しか会えない兄弟とカンパネルラの物語。何気ない情景描写が凄さを物語る。例えば⇒縺れた枝を透かして隙間の向こうへ目を凝らすはっきりと見えるものは何もないが濃い緑の影が靄をつくっていた。その靄はとりどりに変化した。重なり合う色は目を眩ませ、熱い草いきれで喉が詰まる。

  • 雪うさぎ さん

    読み終わり、"カンパネルラ"と書いてみる。草木に覆われる深い森が浮かび上がる。それは一つの小宇宙。そこへと続く川があり、私は小さな舟に乗る。川は流れることを忘れ、静かな眠りについている。澄明な水のゆらぎが、川面に映る私の姿を歪めている。ガラス細工の小さな魚は、少年の思い。そして彼岸への片道切符。辿り着くことのない後ろ姿。追ってはみるが風景の中に姿を隠し、見失う。夢と現実の境目が曖昧になり、死の匂いを感じる。ただ、「カンパネルラ」という言葉の余韻は、今も私の耳元を去らない。

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人物・団体紹介

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長野まゆみ

東京都生まれ。1988年『少年アリス』で文藝賞を受賞。2015年、『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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