つかこうへい正伝 1968‐1982 新潮文庫

長谷川康夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101020914
ISBN 10 : 4101020914
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
832p;16

内容詳細

即興の台詞が響き渡る“口立て”稽古、伝説の舞台、つかの実像を描き出す比類なき評伝。

0年代から80年代初めにかけて、『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』など数々の名作を生み出した天才演出家つかこうへい。だが、その真の姿が伝えられたことはなかった――。つかの黄金期に行動を共にした著者が、風間杜夫ら俳優、および関係者を徹底取材。怒濤の台詞が響き渡る“口立て”稽古、当時の若者の心をわしづかみにした伝説の舞台、つかの実像を鮮やかに描き出す唯一無二の評伝!

目次
2010年 7月12日 未明
第一章 つかこうへいの誕生
第二章 演劇界への船出
第三章 プロへの助走
第四章 ブームの胎動
第五章 「教祖」への道
第六章 頂点でピリオド
あとがき
つかこうへい 活動リスト 1968-1982
“記憶”を“記録”へ 河野通和

【著者紹介】
長谷川康夫 : 1953年、札幌市生れ。演出家、脚本家。早稲田大学政治経済学部入学後、劇団「暫」に入団、つかこうへいと出会う。その後、一連のつか作品に出演。’82年の「劇団つかこうへい事務所」解散後は劇作家、演出家として多くの舞台作品を発表、’92年からは仕事の中心を映画に置き、2005年、『亡国のイージス』で日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まこみや さん

    70年代後半から80年代初めにかけて、ほとんどカリスマ的存在だった“つかこうへい現象”って何だったんだろう。劇団解散後瞬く間に忘れられた存在となっただけになおさら不思議な思いにとらわれる。その世界は決して広くない。元の作品の部分的な手直しや拡張である。そのテーマも支配−被支配の関係が逆説的に反転して陳腐な日常を劇的に祭祀化するものだ。方法論的には役者の肉体を通した音(言葉)の「口立て」に拠る。結局それが彼の栄光と忘却の要因となるのだが、それでもなお70年代末、時代と添い寝した“つか現象”は謎のままだ。

  • 流石全次郎 さん

    ひとつの時代を駆け抜けたつかこうへいと、つかこうへいによって進路が変わっていった役者達やスタッフ達の碑的な一冊。媚びるでなく淡々と記されています。読むのに結構エネルギーを要しました。「蒲田行進曲」の映画がヒットした時代、当時の私は高校生。大学生になって「つかへい腹黒日記」「ジャイアンツは負けない」「広島に原爆を落とす日」などの文庫本を読みふけっていて、当時の私に相当程度影響を与えました。自分の中で神格化していたので知らないでいたままの事もあってもよかったかも。そうは云っても時代を駆け抜けた熱気を感じます。

  • makoto018 さん

    芝居こそ見る機会はなかったが、つか氏の小説・エッセイは20代に熱狂的に読んだ。その中で、演者に台詞を口で伝えて話させる「口立て」や演者への罵倒のような厳しい指導などは知っていた。小説作品でも逆説的な物語から情念のような熱量が溢れるのが不思議だった。今回、つか氏の右腕だった長谷川氏による評伝で、小説・エッセイもまた口立てで作られていたと知った。だからこそ、芝居での熱気みたいなものが文章にも宿っていたのだろう。自己演出にたけ、商才もあったつか氏の真実の姿が立ち上ってくるような作品でありとても読み応えがあった。

  • 猫またぎ さん

    映画は大量に観てきているけれど演劇はほとんど観ていないに等しく、当然つかこうへいに関しても周辺部の話ぐらいしか知らないといっていい体たらくなのである。

  • 長老みさわ/dutch さん

    刊行時の単行本で500頁超え、新潮文庫版で800頁超えの大著である。「つかこうへい」の誕生からその黄金期である「劇団つかこうへい事務所」の解散までの1968年から1982年まで、つかこうへいの最も近くにいて、その創作活動に密着していた長谷川康夫が、伝説ともいえる各公演について余さず描くことによってつかこうへいという人物とつか作による演劇を浮かび上がらせる。 当時の作品を1本も観ていない私にも当時の興奮が伝わってくる名著

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