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長岡弘樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163910345
ISBN 10 : 4163910344
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
256p;20

内容詳細

雨の翌日、消防司令の今垣は川べりを歩く女性と出会う(「石を拾う女」)。新米の土屋と大杉は“無敗コンビ”だった(「白雲の敗北」)。女性レスキュー隊員の志賀野が休暇中に火事を発見(「反省室」)。西部分署副署長の吉国は殉職した息子のお別れの会で思い出を語るが…(「逆縁の午後」)。ほか5篇。短篇の名手が紡ぐ9つの消防ミステリ。

【著者紹介】
長岡弘樹 : 1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年『教場』が「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「このミステリーがすごい!2014年版」第2位となり、2014年本屋大賞にもノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    単なるヒーローではない生身の消防士の姿を描いた、9つの連作短編集。ハイという返事の代わりに「よしっ」と言ったり、火災現場への出動は「出場」…など消防士言葉も面白かったが、パワハラや”惨事ストレス”からの自殺者が多かったり、闇の部分も取材が細かく”消防士アルアル”が随所にちりばめられていた。ぐさりと、突き刺さる言葉にもハッとさせられた。「怖がるなとは言わない。だが、恐怖を他人に感染させるな」(消防学校・教官の言葉)。中には、こんなのあり?と思わせる突飛な展開もあったが、シリーズ化されたら次作に期待。

  • starbro さん

    長岡 弘樹は、新作中心に読んでいる作家です。消防士のアクションものと思いきや、消防・救命・救助の連作短編集、『教場』同様少し後味の悪い作品です。オススメは『石を拾う女』&『フェイス・コントロール』です。消防士は、出動するのではなく、出場することが解りました。

  • しんたろー さん

    流石!短編の名手らしいキレのある9編の短編集…消防、救急、救助の3業種に分かれて活躍する消防官たちの上下関係や友情を描きつつ、彼らでも持っている闇さえも浮き彫りにして短い一編の中に凝縮している。名作『傍聞き』の中の『899』も消防官を主役にした切ない秀作だったが、それに勝るとも劣らない9編で、ミステリと人情の塩梅が絶妙だと感じた。根底に愛情を秘めながら、人の美醜両面をクールでビターに表現しているのが好みだし、魅力的な登場人物たちがリンクしたり成長したりするのも嬉しい。『教場』のようにシリーズ化して欲しい♬

  • ウッディ さん

    消防士を主人公にした連作短編集。短い話の中に、トリビア的なものや謎解きがあって、サクサク読めるが、同じ消防署の仲間が死にすぎることや火事の現場に知り合いが多すぎることなど、リアリティがちょっとという感じでした。トイレに閉じ込められた老人が、電話の番号に相当する周波数をファルセット(裏声)で出して、119に連絡を取るという手段は、名探偵コナンでもあって、その後、探偵ナイトスクープでも検証していたが、簡単にできる技ではないはず。良い話もあったが、ご都合主義的な展開が気になり、没頭できなかったのが残念。

  • しんごろ さん

    大規模の火災に現場に到着して、次々と要救助者を助けて、大団円的な話だと思ったら全く違いました。消防士だって人間、いい人いれば、心に闇を持っている人も心の弱い人もいる。そんな消防士の人間模様の物語の連作短編。何編かは読んでて、ネタが読めたのがありましたが、ひと癖あり、そして多少モヤモヤもするのですが、ついつい読み進めてしまう物語でしたね。

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