前作「見る前に飛べ！」同様、統一感を感じさせない、いい意味で無節操なアルバムに仕上がってますね。まるで作家さん達に対して、どんな曲でも歌いこなすからドンと来い！とでも言っているかのような、そんな頼もしさを感じさせます。”上質な”というよりは、”上キゲン”な１枚。

シリアスな曲、バカっぽい曲、カワイイ系の曲、大人っぽい曲などなど、ごった煮状態です。曲ごとにキャラを変え、抜群の歌唱力で歌いこなすさまは愉快痛快！　いろいろ挑戦してみて、どんな表情を見せてくれるのか、それが楽しみになる声優さんです。

焼肉や焼き鳥に見せかけた食べ頃な歌が揃った、みのりちゃんのおニューなアルバムでいてほしいですね! アニメが大好きな人はもちろん、子供達やプリキュアだけでは物足りない女の子達にもおすすめします! 形態名は焼き鳥の味になっていて、しお盤：初回限定盤 CD+Blu-ray Disc、タレ盤：通常盤 CDのみとなっています。

手品先輩のエンディング曲でおなじみですが、皆さんもご存知の通り、片仮名の2文字の言葉を使いスカパンクと魔法仕立てのメロディーで響く、みのりちゃんだけのネオなマジカルチューンですね! 片仮名が大好きな人も、そうでない人もとことん浸って下さい! プリキュアだけでは物足りない女の子達にも、オススメします!

夜に優しく響くナイトソングでいてほしいですね!

さくら盤はあまんちゅ!盤と異なり、シングルのタイトルが逆になっていて、ジャケットも可愛くなっているのが特徴です。「リワインド」は今までのアニメの曲とは違った、ハートウォーミングなポップを響かせてくれています。

このCD「あまんちゅ！盤」と「さくら盤」という2種類のパッケージがある。 両A面のそれぞれがアニメのタイアップとなっていて、どちらが先にあるかの差（正確にはカップリング曲も違う）なのだが、「あまんちゅ！盤」をここでは取り上げたい。 というのも、「Crosswalk」がとんでもない名曲だからだ。 始まりの静かなメロが映し出す日常。 でも少しだけアンニュイな気持ちが見え隠れしていることに気づく。 一緒にいるからこその楽しさと、一緒にいるからこそ離れることの寂しさ。 明日も明後日も一緒にいたい。 そんな真っ直ぐな想いと願いをぶつけるサビは圧巻。 感情を高ぶらせて歌いあげる声、メロディの進行、切なさと壮大さをストリングスの音色が相まって、とんでもなくエモーショナルな仕上がりになっている。 これだけでも十分なほど素晴らしいのだが、感情の高まりは最後のサビで最高潮に達し、聴き手の心を最後の最後まで揺さぶってくるのがまた素晴らしい。 ここまで「Crosswalk」について熱く語ってしまっているが、「リワインド」も忘れてはいけない。 こちらも青春感のある楽曲だが、もっとキラキラした印象が強い。 デジタルな音色に可愛らしい歌い方。 コーラスの入り方もどこか夢のような浮遊感があり、聴いていると夢見心地になるよう。 「Crosswalk」と「リワインド」。 それぞれタイプは違うが、彼女の持つ魅力を存分に感じることができる一枚だ。