『スタア誕生』

金井美恵子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163908007
ISBN 10 : 4163908005
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
253p;20

内容詳細

『スタア誕生』公開にちなみ、地方都市の映画館でニューフェース審査会が開かれる。揺れながらカーテンが引かれ、シャンデリアは虹色に輝き、まばゆい光のスクリーンで、私たちの“金魚の娘”ははなやかに泳ぎまわるだろうか…すずらんの香水、首筋に感じる風、数多の映画の情景、幾度となく紡ぎ直される物語。’50年代の記憶を精緻に編みこんだ切なく甘い最新長編小説。

【著者紹介】
金井美恵子 : 1947年、高崎市生まれ。小説家。67年、「愛の生活」でデビュー。68年、現代詩手帖賞受賞。小説、エッセイ、評論など幅広い執筆活動で知られる。著書に『プラトン的恋愛』(泉鏡花文学賞受賞)、『タマや』(女流文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Mishima さん

    スタアだなんて懐かしいなあ。いろんなものが細分化しすぎてそう思える人をすぐ思いつけない。今は昔、昭和の時代、戦争のあたりも含めて、ハイカラなヘアーサロンを軸に、スタアになりかかった金魚の娘を含めた、子どもから熟女までのガールズトークで物語は綴られる。話し始めたらアレもコレも時を行ったり来たりほんとも嘘も噂も本音も下世話から銀幕トークまで羅列された言葉は数珠繋ぎにほとばしる。元気なこってす。人は本来話すのが好きなんだと思うな。

  • フリウリ さん

    他者のおしゃべりに耳を傾けるとき、話されている内容のすべてが把握されなくても、話の流れとか、口調とか、声の大小や抑揚とか、表情や(思わせぶりな)視線や身振りとかで、だいたいの内容は推測できます。生きていくには十分なほどの、人間同士のそういう「交流」の段階を、わたしはおもしろいと思います。この小説も、そうした交流の1つとして読めるので、とてもおもしろく、ハッピーです。新刊には疎く、金井美恵子さんだけは気になるものの、気づいたときには刊行から数年経っていることがしばしばですが、金井さんのファンです。9

  • あ げ こ さん

    読めば読むほどに面白くなって行く凄さ。読んでいれば読んでいた分だけ、より楽しい。読む喜びは増す。読む事で引き出されて行くもの、寄せ集められて行くもの…境目なく混ざり合い、溶け合い、やがて埋もれてしまい、けれど未だ消える事なく熱を持ち続けていた記憶、情景、感覚…そう行ったもの達が多ければ多いほど。金井美恵子と言う至福はより濃さを増す。金井美恵子の本の中で、或いは別の誰かの本の中で、或いは自分自身の生の中で、感じ、体験し、生きた時間、取り込んだ情景…そう行ったもの達が多ければ多いほど。金井美恵子は面白くなる。

  • 阿部義彦 さん

    図書館本。金井美恵子さんの小説らしい小説は初読みです。どうやら『噂の娘』の続編らしいですが。昭和30年代くらいの庶民の暮らしぶりが書かれて居るが、矢張り牛のヨダレの様な長いセンテンス、しかも()も多用なのが先ず読みにくく感じます。こうゆう書き方をする人は概して頭は良いのですが(例→橋本治)次から次へとイメージが湧きすぎるんでしょうね。内容は正直可もなく不可もなくという感じでモナミ美容室を巡る人と風俗という感じで感動とかとは縁の遠い失われたスケッチの様。今の所自分としては評価不能、他のを読まないと。うーむ

  • あ げ こ さん

    『『スタア誕生』』の、何によって泣くのか、何によって涙は溢れるのか。例えば銭湯の〈小さく波立ってゆらめき〉〈差し込む天井の明かりとり窓の光線をゆらゆら反射させるお湯のなかで〉まるで泳いでいるように見える〈金魚の娘〉の〈アザ〉や、〈水色の天井に〉踊る幾つもの〈光の斑〉と〈いくつものエコーになって波のように天井をかけぬける〉〈笑い声〉によって、美容院の店内にいつもあふれている〈平板な白っぽい光線〉〈全部で四つある鏡と天井から吊るされたシャンデリア風のカット・グラスの飾りが垂れているキラキラした明るい虹色の光〉

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人物・団体紹介

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金井美恵子

1947年、群馬県高崎市生まれ。67年、「愛の生活」でデビュー、現代詩手帖賞受賞。79年、『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞、88年、『タマや』で女流文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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