生キ残レ少年少女。 岩波現代文庫

野坂昭如

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006021429
ISBN 10 : 4006021429
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
追加情報
:
15cm,238p

内容詳細

「生キ残レ少年少女。」はコメのテレビCM制作時のコピーである。「二度と飢えた子供の顔はみたくない」という著者の気持ちがこめられている。「農業は文化である。農業を棄てることは文化を棄てること。文化なき国が栄えたためしはない」。自給率低下、汚染米や毒入り野菜など日本の農と食のひずみを「焼跡・闇市派」の作家が撃つ。

目次 : 生臭坊主 辻説法に手応えあり/ やみつきになった担ぎ屋人生/ 大日本棄農帝国に未来はない/ 米主主義者が選挙をみれば/ 米の輸入は国土を棄てることだ/ 黄金の稲穂満つる国たることを忘れるな/ 米を棄てては生きていけない/ 瑞穂の国の人びとへメッセージを送ろう/ 穂波ゆれる秋に農の想いを撮る/ 宅地並み課税で騒ぐ一石二鳥の嘘を暴け/ 「飢え」を伝えぬ棄農の果てに明日はない/ 農を忘れた瑞穂の国は“愚者の楽園”/ 食卓で顰蹙をかう日本人に未来はあるか/ 真の国際化は美田を遺さない/ 土に拠って生きる人の言葉を伝えたい/ 先祖伝来の食が日本を救う/ 天皇と昭和と米/ ひどい世の中じゃこわい世の中じゃ/ 生キ残レ少年少女。/ 戦中戦後飢えの食物考/ 親は食事の師匠である/ ふたたび辻説法の旅へ/ あらためて「生キ残レ少年少女。」/ 檄

【著者紹介】
野坂昭如 : 1930年鎌倉市生まれ。45年神戸大空襲で養父を失う。47年新潟の実父のもとへ帰る。50年早稲田大学文学部仏文科に入学し、7年間在学。音楽事務所勤務、コント台本作成、作詞等に従事。63年「エロ事師たち」発表。68年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で第58回直木賞受賞。80年「四畳半襖の下張」裁判で有罪確定。83年参議院議員当選、同年総選挙に田中角栄元首相の地盤・新潟三区から立候補し落選。97年『同心円』で第31回吉川英治文学賞受賞。2002年『文壇』およびそれに至る文業により第30回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐々木 駿 さん

    食べものの大切さをひたすら説いていて、脅かされるような印象を受けます。「豊葦原の瑞穂の国で飢え死にし」など、衝撃的な句が満載。

  • 紅独歩 さん

    なぜ著者がこれほどまでにコメ=食糧にこだわるのか、それは彼がアニメ「火垂るの墓」の原作者である事を知れば理解しやすいだろう。あの「兄」が「生キ残ッテ」書いたものなのだ。この本の原本の刊行は1989年、すなわち米輸入自由化の発端となった1993年平成の米騒動の直前である。著者の警句も奏功せず、現在ではTPP加盟によって国産米はさらなる危機に直面している。いまさら減反政策の終了が発表されたが、さて自然相手の農業が思い通りにコントロールできるかどうか、心許ない。はたして「キミハ生キ残ルコトガ出来ルカ?」

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人物・団体紹介

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野坂昭如

1930‐2015。神奈川県鎌倉生れ。早大中退。様々な職を経て、コラムニストとして活躍。1963(昭和38)年の処女小説『エロ事師たち』で、性的主題を辛辣かつユーモラスに追求、俄然注目される。’67年には、占領下の世相に取材した「アメリカひじき」、戦争・空襲・焼跡の体験を描いた「火垂るの墓」を発表。

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