赤ヘル1975 講談社文庫

重松清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062934794
ISBN 10 : 4062934795
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
640p;15

内容詳細

弱小球団・カープの帽子が赤に変わった1975年、原爆の傷痕が生々しく残る広島に、中学一年生のマナブが転校してきた。「よそモン」マナブは、野球少年ヤスと新聞記者志望のユキオに出会い、街に少しずつ馴染んでいく。一方、カープは悲願のリーグ初優勝に向かって、真っ赤な奇跡を起こしつつあった―。

【著者紹介】
重松清 : 1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。’91年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、’10年『十字架』で吉川英治文学賞、’14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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野球が好きな人なら少年達の熱狂も作者の野...

投稿日:2021/04/09 (金)

野球が好きな人なら少年達の熱狂も作者の野球愛もわかるだろうし、野球が好きじゃなくても転校の描写や友達との関係、親とのやりとりに共感できる。当時生まれていなかったけど、その場にいたように鮮やかにその時代が見えた気がした。

コサカ さん | 千葉県 | 不明

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決して赤ヘル広島カープファンのために書か...

投稿日:2021/03/06 (土)

決して赤ヘル広島カープファンのために書かれた本ではありません。もっと多くの人に読んで欲しい小説です。アンチカープの方、是非読んでください。平和な今の世に感謝しながらオススメしておきます。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    1975年―それは広島に住む人たちにとって、実に特別な年だった。被爆後30年の年であり(それは敗戦後30年でもある)、そして同時にカープ悲願の初優勝の年だった。「ずっと貧しく、弱かったカープ。熱く、一本気で、その分ガラの悪かったファン」。そのカープが後楽園で(市民球場でなかったのは幾分か悔やまれるだろうが)巨人を破って、優勝を決めたのだ。その日、その夜、広島の街はどれほどに燃えただろう。そしてまた同時にどれほどの涙が流れただろう。物語は、被爆都市広島を縦糸に、そしてカープ悲願の優勝を横糸に織りなしてゆく。

  • こうじ さん

    ⭐︎⭐︎⭐︎3/5 面白かった(*^_^*)カープファンでないけど楽しめたよ!今年のカープは強かった!ヤス、ユキオ、マナブは喜んでいたかな?^_^原爆から30年後に初優勝!色々な思いがあった優勝なんだと感じてしまった。赤1色に染まる球場はとてつもなく凄い!来年はオレンジ1色に染めて欲しいなぁ〜(*^_^*)

  • yoshida さん

    1975年の広島。原爆が落とされてから30年。自身や家族が知己が被害に遭った人々が、身体や心に傷を負いながら生きていた。そんな人々の希望が市民球団である広島カープであった。悲願の初優勝に向けカープは躍動する。原爆投下後の人々の苦しみ、悲しみを知ることが出来る。爆心地近くの相生団地。原爆の絵画を描く苦しみ。原爆で家族を喪った孤老の存在。カープ優勝が近づき肉親の遺影を持ち応援する人々。様々な発見があり、涙する。原爆の悲惨さを伝え続けること。世界に発信すること。人の世から核兵器を廃絶する為の、私達の務めである。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    赤ヘル初優勝までの軌跡とカープを見守る広島の人々、そして少年達の熱気がビシビシと伝わってきた。原爆投下の傷跡を抱えながら復興を遂げた広島市民の強さが伝わってきた。

  • ユザキ部長 さん

    1975年。自分の生まれ年。思えば小学生の頃、男は青色で、赤は女の子色。そこまで野球少年じゃなかったけど何となく大洋ファンだった。そうか広島の子達は微妙な心理だったのが良くわかる。スターがどんどん出てきて熱中する。あの転校生はどうしてるかな?

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重松清

1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、’10年『十字架』で吉川英治文学賞、’14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を

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