疾走 下 角川文庫

重松清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043646036
ISBN 10 : 4043646038
フォーマット
出版社
発行年月
2005年05月
日本
追加情報
:
15cm,364p

内容詳細

誰か一緒に生きてください―。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人―。人とつながりたい…。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結。

【著者紹介】
重松清 : 1963年岡山県生まれ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞を受賞。話題作を次々に刊行する傍ら、ルポルタージュやインタビュー、週刊誌記事のリライトなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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上はまだ面白かったのですが下はもう私のよ...

投稿日:2021/04/25 (日)

上はまだ面白かったのですが下はもう私のような年代が読むものではなかったです、、。大人向けだと感じました。終わり方もあまり心地よいものではなく、どうした、重松清っていう感じです。刺激的で衝撃的って感じです。読んでみないとわからないと思いますが、本の裏に書いてあるあらすじから、少しやばめな感じもしましたが、読んでみるともう、すごいですね。とにかく物語の中に嫌でも引き込まれる感じです。皆さんも是非読んでみてください。

lovebookpotato さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ さん

    最初に言っておきたいのが、これは誰にでも受け入れられる作品ではない、ということだ。親子関係がうまくいってなかった、貧困やいじめ、差別の渦中にいた、もしくはそんなことは未体験だが、今ちょっと気持ちが落ちている、などなどの読者には、これ以上辛い読書もあるまい。そして結論から言うと、ここ数年の重松さんの作品の中で、いちばん心がヒリつかされた秀作。こういうのもあるから油断できないんだよな←謎に上から。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️ん〜残念ながら厳しい結末でした。途中からは死に場所を求めて彷徨っているかのような展開でした。救いようが無い下降線の一本道を転がり続けた終点はやはり原点回帰の開拓地でありました。鮫のように止まらずに疾走し続けてきた主人公が最期の場面で初めて歩みが止まるところに逆に神の救いが感じられたのは私だけではないと思います。即死だから良かったのだと思えてしまうのは重松さんの術中に完全にホールドされた為だと思われます。しんどい話が苦にならない人にはオススメします。

  • ehirano1 さん

    『孤独』、『孤立』、『孤高』は人生という視点から見ると一時的な状況に過ぎないので、如何なる形であってもヒトは「孤(ひとり)」では生きていけない、というか無意識に生きようとしないと思います。『孤高』は後世に何かを”遺す”かもしません。

  • kishikan さん

    下巻も幾度も読むのをやめようかと思うほど、つらく切ない流れだった。十代半ばの少年少女に畳み掛ける苦悩。こんな設定はまずあり得ないと思いながら、でも一つ一つの出来事は現実に事件として起きている。だから僕達は、こうした事柄に目をそむけてはならないのだと思う。この本は読んでいて、性的表現も多くとっても辛くてグロイ部分もあるけど、大人だけでなく青少年にも最後まで読んでほしいと思う。だって、人と人のつながりの重さを考えさせてくれる、重松さんらしい本だから。きっと主人公の「おまえ」は、読者への呼びかけでもあるんだな。

  • イアン さん

    ★★★★★★★☆☆☆舞台を干拓地から大都会へ移し、更に深く堕ちていく下巻。自分を受け入れてくれたヤクザの情婦・アカネを頼りに訪れた大阪の地で、彼を更に奈落へ突き落とす事態が発生する。かつて面会した死刑囚と同じ穴ぼこのような目≠したシュウジは、その目に何を見据えるのか。必要以上に過激な性描写や暗鬱なストーリー展開で人へ薦めるのは憚られるけど、シュウジが残した「誰かと繋がっていたい」という人間の本質的な願望を吐露したシャッターへの落書きが切ない。理不尽な世の中に翻弄される少年の、圧倒的な渇きを感じる作品。

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重松清

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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