せんせい。 新潮文庫

重松清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101349275
ISBN 10 : 4101349274
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
追加情報
:
16cm,277p

内容詳細

先生、あのときは、すみませんでした―。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。

【著者紹介】
重松清 : 1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞を、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、また’10年には『十字架』で吉川英治文学賞を受賞する。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「こんな先生いたなあ」「こんな先生いてほし...

投稿日:2021/04/09 (金)

「こんな先生いたなあ」「こんな先生いてほしかったなあ」「こんな先生嫌だなあ」…読み進めるほどに先生も人間なんだなあと思うし、逆に改めて先生という仕事のすごさもわかる作品です。

コサカ さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    角川書店の編集者から作家になった重松清がなぜ、これほど学校の先生のことを詳しく、親しみを持っているのか分からなかった。よい面も、悪い面も描写している。「白髪のニール」物理の富田先生のニールヤング好きのギターの練習。「ドロップスは神様の涙」の保健室のヒデコ先生の規則にないドロップスをくれること。どこからそんな話題が出てくるのか不思議だった。「早稲田大学教育学部国語国文学科卒」とのこと。知り合いに先生が多いのかも。なんで先生にならなかったのだろう。今からでも遅くないかも。「気をつけ、礼」の生徒は著者?

  • zero1 さん

    先生も人間。だから嫌いな生徒もいるし、時には体罰をしてしまう。本書は重松らしく先生たちを表現している。生徒にギターを教えてくれという物理教師は年齢を重ねることの意味を教えてくれた。怖いけど頼りになる保健室の先生。才能のない自称画家。野球部の鬼監督。ギャンブルにのめりこむ教師も。小学校教師が生徒を嫌う「にんじん」は読んでいて痛かった。担任から嫌われた生徒は、転校しない限り一年間逃げようがない。あとがきで重松は、後にどんな作家といわれるか述べている。重松は少年の心を忘れず、惨めなオヤジも描ける作家。

  • kanegon69@凍結中 さん

    一番心に染みたのは「ドロップスは神さまの涙」。いじめにあう少女と慢性疾患のある少年の保健室での物語。いじめだとは認めたくない気持ち、どうにか過ぎ去って欲しい気持ち、そして怖い保健のおばさん先生だと思っていた人が、本当は一番状況をわかってくれているありがたみ、本当にじわーっと半泣きになってしまいました。「白髪のニール」もよかったなぁ。歳を重ねて、当時の先生の年齢より上になっているって不思議な感覚。歳を重ねたからこそ、当時わけのわかんねぇこと言ってた先生の気持ちがわかるなんて、時間を超えたロマンを感じます。

  • にいにい さん

    過去と時間経過した今の先生と生徒との関係を綴った6篇の短編集。親じゃないけど密接に関わる大人。先生も完璧ではない。でも、生徒にとって大きな存在。先生って何を教えるべきなんだろう?人生の糧?生徒との出会いも偶然なのに、人生を変える程の恩師いるのかな?決して無くなりはしない関係。懐かしく、少し寂しく、時が進むこと、生きることをやさしく包みこむ物語群。「泣くな赤鬼」泣いちゃった。「ドロップスの唄」すっかり忘れてた。「にんじん」が印象的。これが先生!?という腹立たしさ。でも、伊藤君が先生になった事で救われた。

  • chiru さん

    こういう先生いたいた‼と懐かしくなる、先生が主役の6つの物語。『ドロップスは神さまの涙』が好き。いじめに傷つく小5女子と難病の小1男子にあえて厳しく接する保健の先生の、二人を見守る姿に胸が温められる。『泣くな赤鬼』は先生の「俺の生徒になってくれて、俺と出会ってくれてありがとう」に涙…💧 (人生のどのタイミングで、誰とどんな形で出会うかは重要だけど”そばにいて素直になれる人”との出会いが一番大切)だと教えてくれた先生を思い出す。始まりは“先生と生徒” でも同じ“人間と人間”なんだよねって思いました! ★4

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重松清

1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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