栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人

里中高志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152098658
ISBN 10 : 4152098651
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;20

内容詳細

栗本薫と中島梓、二つの名前を持ち、作家・評論家・演出家・音楽家など、才能を自在に操り多くの人たちに感動を与える稀有な存在でありながら、ついに自身の心理的葛藤による苦悩から逃れることはできなかった人。その生涯を関係者への取材と著作から検証する。

目次 : 序章 移りゆく時/ 第1章 父と母/ 第2章 物語る少女(〇歳〜十二歳)/ 第3章 才能の萌芽(十二歳〜十八歳)/ 第4章 青春の熱情(十八歳〜二十二歳)/ 第5章 無名から有名へ(二十三歳〜二十四歳)/ 第6章 狂乱の季節(二十四歳〜二十五歳)/ 第7章 “グイン・サーガ”の誕生(二十五歳〜三十一歳)/ 第8章 舞台と小説と(三十一歳〜四十四歳)/ 第9章 メメント・モリ(四十五歳〜五十六歳)/ エピローグ 物語は終わらない

【著者紹介】
里中高志 : 1977年埼玉県生まれ、東京都育ち。早稲田大学第一文学部卒業。フリージャーナリスト。メンタルヘルスや宗教をはじめ、さまざまな分野で取材活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • MICK KICHI さん

    「物語に書かせられている作家」筆が滞る事がなく、頭に溢れている物語を紡いで現出させる稀有な能力が、グインサーガを生んだ栗本薫ならば、研ぎ澄まされた審美眼で多芸に秀でた才人が中島梓。そしてその後ろに世間に怯え、孤独と怒りに震える仮面を外した姿があった。ファン以外はあまり知られていない家庭環境、特に弟との関係は哀しみに包まれて、恵まれていたはずの家庭にいながら、彼女が負の魂にさいなまれる昏さを生んだ過程が推察できる。恐るべき天才と言うべき彼女の同時代の読者であり得たことは幸運であった。ヤーンの導きとうべきか。

  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    栗本薫さんは30年の作家生活で424冊の書籍を残しています。そのうち152冊は「グイン・サーガ」シリーズであり実に2ヶ月に1冊のペースで刊行されました。彼女の作品は実体験から生まれるのではなく読んだ書物が源泉となっています。例えば「グイン・サーガ」は「三國志」の影響を強く受けていて三大国が争います。読書量は多い時で1日10冊、平均しても1.5冊と言っています。中高の頃は学校の図書館の図書カードに全て名前があることで知られてました。

  • ぐうぐう さん

    長年『グイン・サーガ』を読み続けてきた読者には、思い当たる人も多いだろう。あとがきで、作品の内容以上に執筆量への言及が増えていったことを。一日で百枚を書いただとか、毎月『グイン』の新刊が出ることを月刊グインと呼称したりだとか、とにかくたくさん書くことにこそ意味があるといった、そんな印象を受けたものだ。ファンとしては、栗本薫の新作を多く読める喜びがある反面、書き飛ばすことで質が低下していく危惧が常にあった。刊行ペースが早くなる毎に、『グイン』のストーリー展開はゆるやかになり、(つづく)

  • kokada_jnet さん

    家族や関係者に大量に取材して、網羅した評伝ということで最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』を連想した。自分で「よく知っている作家」だと思ったが、知らない話も多数あったのも、『星新一』の読後感想に近い。中学・高校時代の友達や後輩、大学時代の彼氏にまで、話を聞いている。彼女を批判する元愛読者たちから、「温帯」よばわりされたことや。 パン子氏とやおい・ホモ論争をしたことも、きちんと書いてあって、いい本です。

  • 緋莢 さん

    図書館本。2009年、56歳で亡くなった栗本薫/中島梓の生涯を追った本。<「物語に書かせられている筆記機械」彼女が物語を書いているのか。それとも物語が彼女に書かせているのか。どちらなのかわからないほど物語がほとばしり出て、止まることがなかった>というのが最初の方に出てきますが、読み進めていくと、それがよく分かります。 実は栗本薫、中島梓名義の作品、それぞれ読んだことはなく、小説は栗本薫、評論は中島梓名義というぐらいの知識だったのですが(続く

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