〓子 中国建国の残火

遠藤誉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784023311503
ISBN 10 : 4023311502
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
374p;19

内容詳細

激しい内戦によって誕生した中国。1947年、中国共産党軍は国民党軍が占拠する長春を食糧封鎖。30万人の民衆を餓死に追い込んだ。7歳の筆者が見たものは?極限状態を生きぬいた日本人少女、魂の実録。

目次 : 第1章 赤いガラス玉/ 第2章 絶望都市・長春/ 第3章 自由の大地/ 第4章 解放区延吉/ 第5章 再びの命/ 第6章 朝鮮戦争勃発/ 第7章 天津の灯はさまよう

【著者紹介】
遠藤誉 : 1941年中国長春市生まれ。1953年日本帰国。筑波大学名誉教授。東京福祉大学国際交流センター長。理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授、国務院西部開発弁公室人材開発法規組人材開発顧問などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • クリママ さん

    第二次大戦終了後の1947年、国民党軍が占拠する長春を共産党八路軍が食糧封鎖した。飢餓に苦しむ長春からの出口が卡子であり、その先に卡子からの出口がある。その出口から出口までの地帯には餓死者の山があった。30万人の民衆が餓死した地。著者は7歳の時そこで筆舌に尽くしがたい体験をし、しばらくは思い出すこともできなかったという。著者の父上は私利私欲なく麻薬の拮抗剤を開発し製薬会社を経営していたため、帰国許可が出なかったが、恩を受けた中国、朝鮮人に助けられ、兄弟を失ったが帰国できた。⇒

  • 赤とんぼ さん

    長春で終戦を迎えた少女が、その後の中国内戦、朝鮮戦争の煽りの中で翻弄される物語。経験した当人が語るからこその壮絶さに慄然とした。あまりの過酷さに「半数は無感覚になることによって発狂を免れ、残りの半分は、発狂することによって死を免れていた」という。狂気でさえ、死でさえ救いに思われる世界。これが庶民が見る戦争なのだ。かつて老人保健施設に勤務していた時、認知症で自分の名前さえわからない女性が、ずっと満州から引き上げるときの記憶に苦しんでいることを知った。すべてを忘れた後に、集団自決のその時だけを覚えていた。

  • 北本 亜嵐 さん

    筆者は中国で生まれて、終戦を現地で迎えた。家族との明るかった日々は8月15日以降、モノクロの世界へと変わっていく。共産党と国民党との内戦に翻弄され、各地を転々とする一家。そこで見たものや経験したことの描写があまりにも生々しく、読んでいる自分もその場にいるよう。過酷すぎる体験は心と身体に暗い影を落としていく…これほどまでの記録があるのだろうか。故郷への愛憎が文章からも感じ取れる渾身の一冊。

  • おひゃべりのナオ@【花飛】ヤオイは三月の異名にあらず さん

    山崎豊子の盗作の元ネタ。

  • スウィーニー校長 さん

    ★★★★☆ 国共内戦での兵糧攻め。 電気、水道、ガス、交通を止められ、庶民の餓死死体が散乱する状況。 食事をしながら本書を読むことはお勧めしません・・・。 中国という国に関わる事の恐ろしさ。 中国で生き残る術と、日本人の認識の甘さ。 中国人、朝鮮人、日本人が混在する社会に対する複雑な感情。 思想教育での吊し上げ。 強烈な体験が心に与える影響。 色々あり内容が濃い一冊です。

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遠藤誉

中国問題グローバル研究所所長。1941年中国吉林省長春市生まれ。国共内戦を決した「長春食糧封鎖」を経験し、1953年に日本帰国。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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