前方後円墳の時代 岩波文庫

近藤義郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003812822
ISBN 10 : 4003812824
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
540p;15

内容詳細

「みずからを歴史学と任じて久しい考古学が、その独自の資料のみを使って果たして歴史を復原・再構成しうるものかどうか」。たゆまず積み重ねた発掘成果からの歴史叙述を試みた、記念碑的名著。農耕が成立した弥生時代から前方後円墳が造られた時代へ、日本列島における階級社会形成の過程を描き出す。

目次 : 弥生農耕の成立と性格/ 鉄器と農業生産の発達/ 手工業生産の展開/ 単位集団と集合体/ 集団関係の進展/ 集団墓地から弥生墳丘墓へ/ 前方後円墳の成立/ 前方後円墳の変化/ 部族の構成/ 生産の発達と性格/ 大和連合勢力の卓越/ 横穴式石室の普及と群小墓の築造/ 前方後円墳の廃絶と制度的身分秩序の形成

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Mentyu さん

    史的唯物論と考古資料の組み合わせで、どこまで歴史叙述が可能かという挑戦であり、石母田正『日本の古代国家』の前日譚としても読める内容。企画段階では「階級社会への道」というタイトルだったというのも痺れる。末尾の下垣仁志氏による解説は、本書の傾向を踏まえた上で、学史上の意義と現在の水準からの批判点を綺麗に整理しており分かりやすい。

  • feodor さん

    考古学者が歴史叙述を試みた、という作品。古墳時代がメインなのだけれども、弥生時代の「水田稲作」について、狩猟採集か水田稲作かの二択の中で、西日本は早い段階で水田稲作へ移り、東日本は段階があった、という転機の問題は大きいなあと感じた。また、古墳が出来てくる中で、大和政権との関係性があるのでは、ということではあったのだけれども、その終末期になると氏寺に役割転換していったのでは、という見方も面白いな、と思った。細かな古墳発掘の資料に触れることも多く、名古屋の大須のあたりにも古墳があったのかおもしろい本だった。

  • ヤベ さん

    遺物資料に基づく考察によって、古代日本においての階級社会の成立を推定する本。稲作の生産と保管が人に集団を形成させて、かつ、その集団に拡大を促す。拡大して接触した集団同士に関係が生まれて、勢力や利害に基づいて階級が成立する、という流れ。

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人物・団体紹介

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近藤義郎

1925年足利市に生まれ、栃木商業学校と東京外国語学校で過ごし、東京空襲に遇い、また兵役に服した後、はからずも京都大学で考古学を専攻した。もともとは動物の生態を勉強するつもりで、その思いは岡山にやって来る頃まで続いたが、岡山で一変した。始めは古墳群と弥生集落、ついで古墳一般、併せて大昔の製塩、一転し

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