若冲 講談社学術文庫

辻惟雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062923231
ISBN 10 : 4062923238
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
364p;15

内容詳細

神に通じるとまで讃えられた、若冲の代名詞ともなっている鮮麗な着色密画。対照的に、一見無雑作なタッチの間に微妙な諧調をもった、闊達澄明な「行草体」の水墨画。見る者の官能を呪縛的なまでにひきつけてやまない若冲の魅力を世に知らしめた第一人者の解説で、豪華図録として刊行された名著を文庫化。動植綵絵全三〇幅など図版一五〇点以上収録。

目次 : 1 伝記と画歴(第一期―画風形成時代/ 第二期―画風昂揚時代/ 第三期―画風円熟時代/ 第四期―画風晩成時代)/ 2 若冲画小論(若冲と明清画/ 若冲と写生/ 若冲と「奇」)/ 3 印譜解説/ 4 若冲派について

【著者紹介】
辻惟雄 : 1932年愛知県生まれ。美術史家。東京大学大学院博士課程中退。東京大学・多摩美術大学名誉教授。MIHO MUSEUM館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はたっぴ さん

    先日、念願の若冲展へ行き、図録と合わせて振り返った数日間。こちらの文庫を通勤バックにしのばせて、隙間時間に眺めてきた。絵画展は混雑を承知で出掛けたのだが、やはり若冲畢生の制作となる≪動植綵絵≫の三十幅は圧巻だった。色彩豊かな鶏鳥や虫や魚群、多くの植物に目を奪われ、極楽浄土はこんな風景かも…と人混みの中で棒立ちに。そして人々の視線を穏やかに包み込む≪釈迦三尊像≫を前にして感無量になった。もみくちゃにされたがしっかり鑑賞出来て大満足。この本の解説や画歴のわかりやすさは、著者の粘り強い研究の賜物だろう。

  • ホークス さん

    元は大型本で1974年刊。若冲研究の第一人者がその生涯に沿って作品を語る。図版多数の厚い文庫。絵は小さいけど、若冲の心理に踏み込んだ内容を手軽に読めて嬉しい。『動植綵絵』の図版を初めて観た時は衝撃だった。異常なまでの集中力。生き物の美しさに対する執念。凄く稠密なのに清澄。色と形がせめぎ合い溶け合う。とぼけたユーモアもある。勝手な解釈だけど、若冲は「奇と美」を追求する究極のオタクであり、孤独癖ゆえに俗っぽさを排除できた。今回は水墨画からも強い個性を感じられた。年をとって見え方が変わってくるのは楽しい。

  • yukiko-i さん

    美術館へ行く前の予備知識に読みました。若冲の生涯や作品の鑑賞ポイントがカラーで印刷された作品とともに読めるので、理解しやすかったです。コンパクトな分、絵が小さくて、細かいところまで確認するのは難しいですが、美術館のお供には最適です。

  • びぃごろ さん

    物語より先に学術書で予習。文庫で作品・解説・来歴・小論が読めるとは有難い。動植綵絵〈池辺群虫図〉〈貝甲図〉〈向日葵雄鶏図〉並びに〈葡萄図〉〈糸瓜群虫図〉が好き―若冲は「心象リアリズム」―

  • ひろし さん

    この中の絵では池辺群虫図が私のお気に入り。昆虫や蛙などの多数の小動物が細密に描かれているが、どれも生きている姿として描いているのが図鑑とは違っている。鶏の水墨画も生き生きとしており、正面向きの顔がマンガっぽかったり、しっぽが円を描いたりと少しデフォルメして描いているようだが、迫力ある着色画とちがって取っつきやすい。

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辻惟雄

1932年愛知県生まれ。美術史家。東京大学大学院博士課程中退。東京大学・多摩美術大学名誉教授。MIHO MUSEUM顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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