東京大学で世界文学を学ぶ 集英社文庫

辻原登

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087450484
ISBN 10 : 4087450481
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
追加情報
:
16

内容詳細

小説はいつの時代も、いたるところで書かれてきた。古くは神話から始まり聖書へ、日本では漢語の輸入から文学の成熟へ。『ドン・キホーテ』、『ボヴァリー夫人』、『白痴』など、世界の名作を細部まで読み解き、物語の歴史を考察することで、小説の誕生からその構造や手法、作品同士の繋がりまでを面白く丁寧に解説する。現役東大生が熱中した特別講義を完全収録した究極の“世界文学”読本。

目次 : 第1講義 我々はみなゴーゴリから、その外套の下からやってきた/ 第2講義 我々はみな二葉亭四迷から、その『あひゞき』から出てきた/ 第3講義 舌の先まで出かかった名前―耳に向かって書かれた“声の物語”/ 第4講義 私をどこかへ連れてって―静かに爆発する短篇小説/ 第5講義 燃えつきる小説―近代の三大長篇小説を読む1セルバンテス『ドン・キホーテ』/ 第6講義 燃えつきる小説―近代の三大長篇小説を読む2フローベール『ボヴァリー夫人』/ 第7講義 燃えつきる小説―近代の三大長篇小説を読む3ドストエフスキー『白痴』/ 第8講義 物騒なフィクション―ラシュディ『悪魔の詩』と冒涜するフィクション/ 第9講義 自作『枯葉の中の青い炎』は、どのようにして書かれたか/ 第10講義 ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』をどう読み、どうパスティーシュするか

【著者紹介】
辻原登 : 1945年和歌山県生まれ。90年『村の名前』で芥川賞、99年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎賞、10年『許されざる者』で毎日芸術賞、12年『韃靼の馬』で司馬遼太郎賞など、受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • i-miya さん

    2014.02.09(01/31)(つづき)辻原登著。 (P052) 中国は、歴史です。 『三国志』というのは、歴史書です。 『三国志演義』(羅貫中) (1300年代) 『紅楼夢』は素晴らしい小説で、清朝の時代、十八世紀の作品。 小説に関していえば、中国に先んじ、日本が成果。 「小説」というのは、『漢書藝文志』にある。 市民社会、近代ノヴェルにどういう訳を与えるか。 「小説」という訳を与えたのは、坪内逍遥です。

  • i-miya さん

    2013.12.31(12/31)(つづき)辻原登著。 12/31 ゴーゴリ。 なんだ、それだけのこと? 実はこのあと大変なことが起こるんですが、それを言ってしまっちゃあ、終わりなんで、今は出しません。 ◎第二講義=二葉亭四迷、すべては、『あひゞき』から。 さて、日本はと言えば・・・。森鴎外、夏目漱石、そして、私まで、小説を書いている、今でこそ小説、明治以前は、戯作と呼んでいた。 

  • i-miya さん

    2013.10.24(初読)辻原登著。 2013.10.23 (カバー) 小説は、いつの時代も、いたるところで書かれてきた。神話から聖書まで、日本では漢語を輸入し文学は成熟した。ドン・キホーテ、ヴォリバー夫人、白痴まで。 名作の細部を読み解く。 物語の歴史を考察。 作品同士の繋がり。 (あとがき) 2009春のこと。 野崎歓氏の慫慂、柴田元彦、野谷文昭、沼野充義氏の協力。 東京大学大学院人文社会系研究科現代文学研究室が開講する科目、「近現代小説」。 

  • harass さん

    東大での文学講義を本にしたもの。自分は先に朝日出版社の第二弾を読んでいて、慌ててこれを手に取る。『ドン・キホーテ』『ボヴァリー夫人』『白痴』解説など。また、『ねじの回転』のパスティーシュ(模倣書き換え)として別の作品に書き換えの実例解説がある。なかなか読み応えがあるものばかり。正直、第二弾のほうと密度が違うように感じる。こちらのほうが良い。

  • i-miya さん

    2013.10.28(つづき)辻原登著。 2013.10.27 (p025) ◎ゴーゴリ。 70年代。小林秀雄、「作家志願者への助言」 文学を通じて現実を見るな、現実を通じて文学を見よ。 文学に患わされるな。 文学表現は比喩表現により成り立つ。 この比喩表現とのかかわり方で、自然主義とか、ロマン主義とか、アンチ・リアリズムだとか、いろいろな文学技法上のテーマが浮上してくる。 スーザン・ソンタグというアメリカの優れた作家・批評家がいます。 

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人物・団体紹介

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辻原登

1945年(昭和20)和歌山県生まれ。90年『村の名前』で第一〇三回芥川賞受賞。99年『翔べ麒麟』で第五〇回読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で第三六回谷崎潤一郎賞、05年『枯葉の中の青い炎』で第三一回川端康成文学賞、06年『花はさくら木』で第三三回大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された

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