もう戦争がはじまっている

辺見庸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309247380
ISBN 10 : 4309247385
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
257p;20

内容詳細

歴史を転覆して戦争へとひた走る権力に対し、「民主的な国民運動」ではなく、国家暴力をはばむ「対抗暴力」をつきつける。単独者の内面の闇をとおして、きたるべき叛乱のイメージを拓く―詩的な蜂起!

目次 : 1(もう戦争がはじまっている―国家暴力に抗うための日録)/ 2(善き心の路上清掃者たち、およびワイヤレス・リモコン・タイプのピンクローターの「分節」にかんする一考察/ デモクラシーとシデムシ/ 歴史的な危機に五感を研ぎすます/ 「絶対風景」にむかうこと/ 極小宇宙から極大宇宙へ/ 大邱の観覧車からみたハルモニ―土井敏邦監督『“記憶”と生きる』について)/ 3(完全無虚飾人―船戸与一を悼む/ 絶望と思想的命―船戸与一『砂のクロニクル』解説)/ 4(胸のなかの小さな熾火/ 「絶対感情」と「豹変」―暗がりの心性/ 異界を覘くこと―『武田泰淳全集 第五巻』(筑摩書房)について)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 勝浩1958 さん

    辺見氏はA首相・政権・取り巻きの輩を蛇蝎のごとく嫌っている。そこまで述べて大丈夫なの、と読者である私たちが不安を覚えるほど徹底的に口を極めて罵倒している。それほど然様に現在のA政権の為すことは、国民を愚弄したり棄民に貶めたりしているのだ。マスコミも同調圧力に屈して、追従の記事ばかり。もっと勇気のある気骨のあるものを報道しろと言いたい。

  • 踊る猫 さん

    グローバリゼーション、つまり世界を分断する国境が緩やかになると民族主義が吹き上がり、資本主義が進行するにつれて貧富の格差が激しくなるという逆説……これを無視して現在の状況を語るわけには行かないだろう。生々しい日々の思索の記録と現状を語るエッセイやインタヴュー。同意出来るところもあり、そうでないところもあり……私はたとえそれが安倍政権の戦略に乗っかることを意味しても、選挙に行って一票を投じることには意味があると思うので氏の「棄権」という態度は納得出来ない。だが、読むに値する強靭な思索の産物なのは確かだと思う

  • しんすけ さん

    末期的で絶望的な状況になってしまった日本。その現状を知る者は、もう語ることを止めるしかないのか。辺見庸は語れば空しいことを知りながらも語ることを止めない。ある意味では愚痴の羅列に過ぎないだけの本だが、ぼくは胸を掻き毟られるような感動を味わって読んでいた。決して実現しないことが判っていても、諦めないのが人間として生きている証拠だと気づいて。本書を読みながら、辺見庸とは別の言葉で、ある思いに浸っていた。歴史に負の存在を認めぬものは歴史を知らないものであると。

  • 田中峰和 さん

    戦時中、「中華民国の反省を促し速やかに東亜の平和を確立するため」と強弁した昭和天皇。これが安倍のいう積極的平和主義なのか。時は移り2014年外務省のサイトでは、昭和12年の盧溝橋事件をきっかけに「中国の挑戦的言動・現地解決の妨害に対し、日本政府は自衛行動をとるのやむなきに至った」と表現。何の反省もないことを糾弾する著者。国を挙げて右旋回を続けるのが現政権、戦争法案に抵抗するSEALDsのような若者や著者のような中高年もいるが、若年層の右傾化は進む。参院選も自民党圧勝だろう。家族が死なないとわからないのか。

  • 魚53 さん

    第一部はブログからの転載。『1★9★3★7』を書いた動機も感じられて興味深い。

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人物・団体紹介

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辺見庸

1944年宮城県石巻市生まれ。70年共同通信社入社、北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長などを経て96年退社。78年中国報道により日本新聞協会賞受賞、87年中国から国外退去処分を受ける。91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年詩文集『生首』で中原

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