赤目四十八滝心中未遂

車谷長吉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163174204
ISBN 10 : 4163174206
フォーマット
出版社
発行年月
1998年01月
日本
追加情報
:
272p;20

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読書メーターレビュー

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  • クリママ さん

    大学を卒業し、それなりの会社に勤めながらも、特に理由なく(いや、金銭を目的に働くことを受け入れがたく)辞め、職を転々とし、尼崎で、冷蔵庫しかないアパートの一室にこもり、日がな一日串に肉を刺している。仕事を持ってきてくれる人も、たまに顔を合わせるアパートの人も、わけありな雰囲気で怖い。陰湿。ああ、心中未遂。目の離せない、飲み込まれるような小説なのだろう。でも、その価値観、生き方を受け入れることは難しかった。

  • pulpo8 さん

    桜庭一樹「少年になり、本を買うのだ」で、K島氏が大傑作と評しており気になって読んだ。朴訥とした文章は読みやすい。サスペンス的ですらあり、読ませるなぁ!と思った瞬間は確かにある。エンタメも内包していると思う。だけどアヤちゃんと生島の関係は…勝手にやってて下さい、としか思えなかった。アヤちゃんのキャラがあーもういいです…って感じ。彫眉の変態親父発言も気持ち悪い。変態なだけの文学なら読む必要はないと思っているので、ちょっとキツイ部分があった。そう閉じるしかないかーというラストもちょい安易で目が覚めてしまった。

  • R さん

    自ら破滅や破たんの方へと歩み寄るような生き方をする物語でした。結構、その気持ちはわからなくもないと、妙な共感を覚えながら読みましたが、これはやっぱり、まっすぐの道から逃げているだけだなとも思い知らされるようです。題名から、三重県の話かと思ってましたが、最後にしか出てこなく、専ら京都、大阪の危ない地域で暮らす様が描かれていて、芥川賞作品を読むような不気味で、低層をたゆたう有様が印象的でした。広義の自分探しだったと思うのだけども、重い話でした。

  • メイ&まー さん

    なんかの演目みたいな、まじないのことばみたいなタイトルだなあ古い本かしらと思ったら割合新しい作品だった。そしてはじめて知った作家さん。のっけのページから、ことばの泥臭さと地の文のよどみなく流れていくような心地にぐんと引き込まれた。愉快な話ではないのに、あっこれは当たり!好きだわと思う。冒頭の現在部分と、タイトルからも推して知るべしなんだけど、なんかアヤちゃんが切ないなあ。「あんたは、あかんやろ」というのは、あんたは生きてないとあかんやろ、というのとやっぱりうちはあんたではあかん、というのもあると思うなあ。

  • ほっしー さん

    舞台は昭和50年代の兵庫県尼崎市。主人公の生島与一は古いアパートの一室で肉の串刺し作業をしている。かつては普通に会社員をしていた生島は人生の底辺にいた。同じアパートの住人や関わりのある人たちはすべて訳ありで底辺・裏社会に属している。生島はアヤ子という女性のことが気になっていく。やがて2人は赤目四十八瀧へ行く、死ぬために。空気感は決して抜け出すことのできない底辺。その地方の方言で書かれているようで、描写がリアルだと感じた。自分が底辺に落ちたら生島と同じ行動を取るかもしれないなと思った。

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人物・団体紹介

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車谷長吉

昭和20年、兵庫県飾磨市(現・姫路市)生まれ。慶応義塾大学文学部独文科卒業。広告代理店、総会屋下働き、下足番、料理人などを経て、平成4年に上板した初作品集『鹽壺の匙』で藝術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。平成9年に『漂流物』で平林たい子文学賞、平成10年に『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞、平

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