妖談

車谷長吉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163295909
ISBN 10 : 4163295909
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
追加情報
:
240

内容詳細

人間とはかくも愚かで醜いのか。どんな人間も一皮むけば“業”に囚われている…。そこから抜け出すことのできない悲しい人間の性を、私小説の名手・車谷長吉が書き綴った掌編小説集。

【著者紹介】
車谷長吉 : 昭和20年、兵庫県飾磨市(現・姫路市)生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、広告代理店、料理屋などで働きながら小説家を目指す。平成5年に『鹽壺の匙』で三島由紀夫賞と藝術選奨文部大臣新人賞、平成9年に『漂流物』で平林たい子文学賞、平成10年に『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞を受賞。平成13年に「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆★ ざわざわとした読後感が残る短編集。境遇が似たような人物が多いのは、どうしても作者が生きてきた背景を私小説のようになぞるがゆえなのか。ねずみ色の重苦しく湿った部屋の中に終始いるような感覚。嫌いではない。車谷文学のエッセンスのようであり、本格的な長編を読んでみたいと思った。

  • redbaron さん

    色気があってなまめかしく、なんとも不気味な存在のヒトのお話中心。お話にでてくる「まぐわう(まぐあう)」、良い言葉だと思うけど。セックスなんて書くと味気ない。「目合」って「交って」、出来たクリチャーを「媾」って…ただ、「蛤い」という字は現在には通じないなw『二人の母』が辛かった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    最初の話でこんなにも呆気に取られた短編集は今までお目に掛かったことがありませんでした(苦笑)作者の人生や人生観を手本にして書かれているためか、文学賞や料理屋、死に至るまでの期間を待っている話が繰り返されていました。

  • 行加 さん

    車谷さん初読み。「不思議な話」というよりは「やりきれない話」でしたね…(^_^;) 車谷さんの私小説と思えるようなお話もあって、読んでてどんよりしてしまいました…; どこか百間先生の「冥途」を連想させる雰囲気も。だけど、気力がないともう読めないかもしれません;

  • 三柴ゆよし さん

    掌編小説集。よくも書いたな、こんなヘンな小説ばかりを。畢生の全集三巻を出版し、この人はこれから何処へ行くのだろうと心配してもいたのだが、どうやら杞憂だった。蓋を開けてみれば、いつもの長吉ッつあんで一安心。人間嫌いの必読作家、車谷長吉には、まだまだ死んでもらっては困るで、ほんま。

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人物・団体紹介

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車谷長吉

1945(昭和20)年、兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区)生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。72年、「なんまんだあ絵」でデビュー。以後、私小説を書き継ぐ。93年、初の単行本『鹽壺の匙』を上梓し、芸術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。98年、『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞、2000年、「武蔵

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