妖談 文春文庫

車谷長吉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167654092
ISBN 10 : 4167654091
フォーマット
出版社
発行年月
2013年07月
日本
追加情報
:
258p;16

内容詳細

作家になることは、人の顰蹙を買うことだ、とは気がついていなかったのである。気づいた時は、もう遅かった。読者は人の顰蹙を買うような文章を、自宅でこっそり読みたいのである…(「まさか」)。“私小説作家”と称される著者が、自尊心・虚栄心・劣等感に憑かれた人々を執拗に描き出す、異色の掌編小説集。

【著者紹介】
車谷長吉 : 昭和20年、兵庫県飾磨市(体・姫路市)生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。広告代理店、料理屋などで働きながら小説家を目指す。平成5年『鹽壺の匙』で三島由紀夫賞と芸術選奨文部大臣新人賞、平成9年『漂流物』で平林たい子文学賞、平成10年『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞を受賞。平成13年には「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はちてん さん

    ジグソーパズルのような構成。これは亡くなった伯父の日記をコッソリ読んでしまったような、ばつの悪さをおぼえる。決して父親の日記ではない、亡き父の日記では香辛料が強すぎる。のっけに大便でタイトルは『水』…やられた〜(笑)生きるには多面体でないと。

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 文庫本にて再読。車谷自身をモデルとした作家が執拗に出てくる。前も感想で述べたが、この掌編集には「小説」のエッセンスが詰まっている。男はまぐわいを望まず、女がまぐわいに執着するというパターンが多い。何か性に対する歪んだ感情が込められているように思えてならない。

  • 安南 さん

    松坂牛って霜降りにするために過剰に脂肪分を摂取させて最後は自分で歩くことも出来ない奇形にしてしまうらしいですね。人間の欲ってすごいですね。残酷ですね。鬼ですね。でもそんなこと一々考えていたら食べれません。人の世もほんとうの事を一々直視していたら、生きていられません。見ないふりしてやり過ごし図々しく生きるか、時に長吉つぁんに梃入れしてもらいながら謙虚に生きていくか…。読んでも読んでも延々続く長吉節全34編。「業」のカタログ大全。ここまで来ると爽快感さえも感じられ…。表紙は「百鬼夜行絵巻」

  • しあん さん

    掌編集でしたが、あまりの救いの無さと文章そのものが持つ瘴気とでお腹いっぱい、胃もたれしました。

  • たらちゃん さん

    初めての車谷長吉さん。京極夏彦さんみたいなのかと思ったら違いました。書かれている人との関わりがとても濃密で驚く時と淡白で驚く時とがある。まぐわい優先で子どもを置いて出る⁈…だから妖談なのねと納得。ん〜…

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人物・団体紹介

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車谷長吉

1945(昭和20)年、兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区)生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。72年、「なんまんだあ絵」でデビュー。以後、私小説を書き継ぐ。93年、初の単行本『鹽壺の匙』を上梓し、芸術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。98年、『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞、2000年、「武蔵

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