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ISBN 10 : 4434370480
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中世は東国武士の時代であった。権力争い、相続争い、地権争いと内乱、争乱、紛争が相次いだが、時代が下るにつれて頻発、拡大していった。鎌倉時代には幕府の御家人として成長を遂げ、室町時代には鎌倉府に奉仕する武士団として変貌を遂げた東国武士に焦点を当て歴史を解明するには、歴史をさかのぼって学ぶことが適切である。争乱が頻発したことは事実として、それを助長した政治的背景があり、政治権力であった室町時代中期の鎌倉府の公方と管領の内部紛争があった。さらに政治権力に従う東国武士たちも相続争い、内紛があり、紛争を拡大させた。中世の東国武士の社会を理解するには歴史をさかのぼって物語ることに意味がある。現代においても歴史は事実だったのか、誰が歪曲したのか、どのような意図があったのかを研究することは現代人の義務であるとも考えられる。歴史は必ずしも正確に記録されている訳ではなく、後世の末裔が記述したものであることを考えると、編纂者の意図が作用する余地がある。中世東国武士の歴史を読み解くには手紙、日記などの第一次資料を探し出し、先祖の活動の証とすることができるが、これでは人物のなした事績は研究できない。多くの歴史研究は二次資料とされる物語、記録に書き残されたことを分析し、実像を求めることが中世の歴史研究には不可欠なのである。
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