東京プリズン

赤坂真理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309021201
ISBN 10 : 4309021204
フォーマット
出版社
発行年月
2012年07月
日本
追加情報
:
441p 21cm(A5)

内容詳細

戦争を忘れても、戦後は終わらない。16歳のマリが挑む現代の「東京裁判」。

【著者紹介】
赤坂真理 : 1964年東京都生まれ。アート誌「SALE2」の編集長を経て、95年「起爆者」で小説家デビュー。2000年、『ミューズ』で第二二回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    第2次世界大戦における日本の敗戦を、30年前のアメリカ東北端メイン州での個的な敗北として一身に引き受けたのが本書。Mariは"I"個人であって個人ではない。この時"I"は"People"なのだ。さすれば、彼女はまさに敗戦の贖罪をなす巫女のごとき存在だといえようか。そして、それは同時に彼女自身の自己解放の姿でもあった。究極の汎神論とキリスト教一神論。論理の中に正義を見る文明と、鵺のような混沌の中にあった文明。母との断絶と痛切なまでの思慕。そうした引き裂かれた孤独の中で語られた「物語」がこれだったのだ。

  • R さん

    かなり難解な小説でした。テーマとしては、第二次世界大戦の総括といったところが挙げられるけども、それを論じつつも、世の中にある目を背けてしまい議論を避けている事物について、それは論じないことで存在している、ある種の共通理念や存在ではないかという示唆まで富んで、なかなか面白く読みました。やや思想めいたやりとりが多いので、ちょっとひっかかってしまうところもあるけど、そういうことではない読み方が出来ると、もっと楽しめるのかもと思ったりする一冊。

  • なゆ さん

    1981年、アメリカ留学中の16歳のマリに課せられたのは、全校生徒と保護者の前での公開ディベート。論題は『天皇には戦争責任がある』。日本では、その点においては沈黙されていたこと。ディベートに向けて調べていくなかで、知らなさすぎたいろいろな事が見えてくる。16歳のマリと30年後の46歳のマリが時空を超えて会話をしたり、森の場面、複雑な夢など、気を抜くと振り落とされそうで必死に読んだ。ディベートの場面は圧巻。私自身、知らなくては、と思ってた部分だったので、読んでよかったと思う。

  • tsu55 さん

    戦後日本人が避けてきた問題に正面から向き合った力作で、問題作ではあると思うけれど、小説としの出来としてはうーん。どうなんだろう? 書評等で絶賛されており、また以前読んだ同じ作者のエッセイ「愛と暴力の戦後とその後」の出来がよく、共感したので期待値が高くなりすぎたのかもしれません。 作者の脳内風景?の描写が冗長であるために全体の印象が散漫に感じられます。このため、作者の個人史と日本の現代史を結びつけるという手法がうまく機能せず、木に竹を接いだという感じになってしまったというのが残念な点です。

  • Shimaneko さん

    確かに暗黙のタブーに斬り込んだ意欲作だし、問題提起としての意義は大きいため、一読の価値はあると思うものの、過剰なフリル(『インセプション』ばりの多層構造)で、肝心のテーマが矮小化されてしまった印象。シンプルにコアの部分(16歳のマリ視点)のみで、充分に力強い物語が紡げたのではないかと思ってしまう。たとえば、「特に優秀でも特にバカでもない、ごく普通の日本人」が、あまりにも極東裁判や憲法9条の成り立ちや天皇制に関して無関心であること自体が問題だと思い知るくだりなどは、強く共感したので。

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人物・団体紹介

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赤坂真理

東京生まれ。編集長をしていた雑誌『SALE2』に書いた小説が文芸編集者の目にとまり、1995年「起爆者」(『文藝』)でデビュー。以後、体感を駆使した文体で、人間の意識や存在の根源を問い続ける。2012年、アメリカで天皇の戦争責任を問われる日本人少女の目を通して戦争と戦後を描いた問題作『東京プリズン』

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