空白の叫び 中 文春文庫

貫井徳郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167682057
ISBN 10 : 4167682052
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
16cm,471p

内容詳細

それぞれの理由で、殺人を犯した三人は少年院で邂逅を果たす。しかし、人殺しのレッテルを貼られた彼らにとって、そこは想像を絶する地獄であった…。苛烈ないじめを受ける久藤は、混乱の中で自らを律し続ける葛城の精神性に強い興味を持つ。やがて、少年院を出て社会復帰を遂げた三人には、さらなる地獄が待ち受けていた。

【著者紹介】
貫井徳郎 : 昭和43(1968)年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。平成5(1993)年に、第4回鮎川哲也賞の最終候補作となった「慟哭」で作家デビュー。22(2010)年に、『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しんたろー さん

    少年院から始まる中編…「現在でもこうなの?」と思う程、想像以上の過酷な状況に驚く。殺人で受刑しているのだから当然なのだろうが、同年代の息子が同じ目に遭ったらと考えると、吐き気がして身震いする。ティッシュの使用、入浴、食事もリアルで苦しくて「植物になりたい」という気持ちが痛いほどわかる。それだけに、出所後の3人が「良い方向に進んでくれ〜」と祈るように読む…そう簡単にいかないのが貫井作品!彼らの人生が複雑に交錯して、脇役にも一癖ある連中&魅力的な少女たちも揃って、下巻が楽しみになってきた(恐いもの見たさ?)

  • あも さん

    キタキタキター!おもしれええ!頁をめくる手がとまらない!今巻は第2部〜3部前半を収録。第1部のラストでそれぞれ破滅に繋がる罪を犯した久藤・葛城・尚彦の3人の少年は、第2部において少年院で出会う。別々に描かれていた3本のストーリーが重なり1つの太い柱になる。少年院でのイジメ、教官からのシゴキ、院生同士のヒエラルキー。これまた大変読み応えがあった。身の処し方はそれぞれだが、自己を正当化し、後悔はすれど、反省のない3人。彼らはまだ罪の意味を知らない。そして第3部では思わぬ展開へ。感想書いてる間も続きが気になる!

  • りゅう☆ さん

    少年院に入院した尚彦、葛城、久藤。更生させることが目的の施設なのに、信じられないくらい無謀な筋トレを課され、できなければ教官からの激しい体罰を受ける。理不尽なまでの暴力。みんな刺激を求め、安泰な生活など求めてない。なにか気に食わないことや、はみ出たことを行えば院生同士のいじめへと発展する一触即発の緊張感。リンチを受けても見て見ぬふりする教官。本当に少年院ってこんな所なの?久藤は何度も独居房送りになるし、神原は姑息になるし、葛城は壊れてしまった。そしてやっと外に出たとしても以前とは全く違う環境が取り巻く。→

  • nobby さん

    それぞれの境遇から至った殺人の代償としての少年院での描写は痛々しい。3人ともが不器用でまともな様子に、異様な空間から助長された狂気が襲いかかる。その幼稚で陰湿で暴力的な繰り返しに、眉を細めながらも頁は進む。卒院してから光が見えながらも、押し寄せる暗幕や衝撃の事実が重なるのは貫井作品ならでは。最後に久藤に出された安易な提案にはちょっと興醒めなのだが、早速下巻で真意を問う!

  • Tsuyoshi さん

    殺人を犯した中学生3人。少年院での生活、引き寄せられたような三人の出会い、そして出所後の生活が描かれている。院内での少年たちの生活ぶりは過酷そのもので痛々しく、「更正」とはかけ離れた実態にこれがリアルなら状況なのかとおぞましさを感じた。特に工藤や葛城の語りで出てくる植物になりたい心境は頷けるものがあって興味深い。出所後においても三者三様前向きな部分と生き辛さを交えた展開に。一体どうなるのか?下巻へ続きます。

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人物・団体紹介

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貫井徳郎

1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年に『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第六十三回日本推理作家協会賞を、『後悔と真実の色』で第二十三回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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