江戸のバロック 日本美術のあたらしい見かた

谷川渥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309276687
ISBN 10 : 4309276687
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
127p;26

内容詳細

日光東照宮、西本願寺から、狩野山楽、長谷川等伯、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、変わり兜、ハイパーリアリズムの生人形まで―躍動する生命力、あらたなる美の発見へ。バロックの香り高き名品を一挙掲載!―オールカラー。

目次 : 絢爛豪華な建築群/ 越後のミケランジェロの彫刻美/ 幻惑的な桃山美術の豪奢性/ 官能美や嗜虐性が漂う、江戸の生命力と頽廃美/ 王朝美を雅で生命感あふれる金地屏風に描き出す/ アヴァンギャルドな奇想の画家たち/ 細密描写を乗り越えて、怪奇リアリズムの饗宴/ 狩野派仕込みの天才肌、一気呵成に描き上げる/ 江戸絵画の空前絶後のアマチュアリズム/ 奇矯な異端派、五百羅漢の絵師/ 情念の悲惨なエロスと諧謔に満ちたユーモア/ 目を引く、面妖な美しさ、官能にうったえる濃厚なデカダンス/ 幕末の激動期に異彩を放った絵師たちの壮大なスペクトル/ 奇抜なデザインの変わり兜/ 芸術的な感性の造形美と超絶技巧/ 驚異の着物デザイン/ 世界を巡った桃山時代の蒔絵工芸/ 人間よりも艶かしいハイパーリアリズムの生人形

【著者紹介】
谷川渥 : 美学者、批評家。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、京都精華大学客員教授。マニエリスム・バロックからモダニズム、現代美術にいたる広範な領域を視野に収め、美学原理論、芸術時間論、廃墟論、だまし絵論、シュルレアリスム論、「芸術の皮膚論」など、美学的地平を開拓。著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    バロックは、もちろん西洋美術史の用語だが、言われてみると、たしかに「江戸のバロック」というのは、ある種の本質を言い当てているようだ。イメージの過剰、細部の氾濫、躍動する力感。いずれをとってもバロックの名に相応しい。西本願寺唐門をはじめとした装飾彫刻群、若冲の絵、枚挙にいとまがないくらいだ。ただ、ここに欠けていると思われるのが歌舞伎だ。元禄歌舞伎は、その本質においてすでに「傾(かぶ)き」であり、正系からの逸脱である。衣装(意匠でもある)といい、所作といい、舞台といい、まさに日本のバロック演劇ではあるまいか。

  • jam さん

    「不規則で不完全な形をした真珠」がバロックの語源とか。冒頭ではバロックの定義について頁を割くが、結局、規定せず、本書を「民族に固有の生命力の表現として、江戸時代を中心としたひとつの切り取りの試み」とまとめている。実際、流派やジャンルに拘らず、躍動感や想像力に溢れ、また、技術の粋を極めた作品や、戦や狂気を孕む美なども収納する。本書は「切り取り」ではあるが、続く安寧の時代に開花した文化の到達点のひとつとして見えてくるものはある。惜しむらくは断片が多いことだが、それは無理からぬこと。実物の鑑賞を楽しみにしよう。

  • ヒデミン@もも さん

    確かに新しい見かたでしたわ。江戸のバロックかぁ。なかなか興味深い。今年当たり年の若冲も昨年のトップ俵屋宗達も仲間入り。あとまぁ夢にまで追っかけられそうなおどろおどろしいのもあり、流石江戸文化。奥が深い。

  • 宇宙猫 さん

    ★★ バロックというキーワードで江戸の美術を切り取ったのは面白い。ただ、初めの門や寺の彫り物が素晴らし過ぎて、その後がちょっと物足りなかった。

  • G-dark さん

    侘び寂びの静かな世界も素敵だけれど、「これでもか!」と言わんばかりにギラッギラの情熱溢れる世界が見たい方におすすめの本。建築物も、屏風絵も、全ての作品がエネルギッシュ。見る人を威嚇しているようでもあり、誘惑してくるようでもあり、そこに描かれた人々や生き物たちが今にも動き出しそうな躍動感です。虎の唸り声や牙がこちらに届きそうで怖い!龍はギョロリと目玉を動かしてこの本の中から飛び出し「願いは何だ…?」と問いかけてきそう…何てこった、まだドラゴンボールを7つ集めていないのに…!

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