行先は未定です

谷川俊太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022520586
ISBN 10 : 4022520582
フォーマット
出版社
発行年月
2025年07月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

生きることはわかったような気がするんだけど、死ぬっていうのはどういう感じなのかな。「答えのない人生」を生きた谷川さんの言葉+詩集。

目次 : いきる いまは生きている意味もなくていいと思える/ はなす 僕には自分の言いたいことはないんですよ/ あいする 好きってやっぱり非常に肯定的な言葉ですよね/ きく いい音楽には、自分がない そういう言葉を書けたらいいな/ つながる 人間であることがいやなんですよ わざとらしいんですよ/ しぬ 死ぬっていうのはどういう感じなのかな 死んでみないとわからないんだよね

【著者紹介】
谷川俊太郎 : 1931(昭和6)年、東京生まれ。18歳のとき「文學界」に「ネロ他五篇」を発表。1952年、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行して注目を集める。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。作品は海外でも多数翻訳されたほか、全国各地での朗読、ライブ活動にも力を注ぎ、詩の裾野を大きく広げた。訳詩集『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、詩集『日々の地図』で読売文学賞、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞など受賞多数。2024年11月13日、92歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 旅するランナー さん

    2024年に92歳で亡くなった谷川さんの言葉と詩が、いきる·はなす·あいする·きく·つながる·しぬに峻別されている。人生や詩作への達観がさりげなく伝わってきます。「みんな自己表現ってことをすごい大事にしてますよね。僕は最初からそれが疑問でした。大体、表現できる自己なんてものが自分にあるのかなって」

  • けんとまん1007 さん

    敬愛するお一人、谷川俊太郎さん。その詩は言うに及ばず、その言葉自体が、一遍の詩のようでもあり、身に沁みる。谷川俊太郎さんは、自分自身を媒体として、宇宙の在り様を言葉として表現していたのではないかと思う。いつまでも、満足することなく、絶えず、先を見つめる眼が凄い。改めて、タイトルの「行先は未定です」の意味を考える。果たして、今の自分はどうなんだろう?と。谷川俊太郎さんの行先は、そんじょそこらではなく、遥か彼方なんだろう。

  • ネギっ子gen さん

    【今は、生きている意味もなくていいと思える】「次元の高い抽象的な言葉じゃなくて、日常に即した言葉で、現代詩を成立させた」と語った詩人の言葉と詩を収録した本。『朝日新聞』掲載の詩などに加筆。巻末に収録作品一覧。<現代詩の捉え方が狭いという思いは、書き始めた頃からあったんですよね。詩の雑誌に載ってる現代詩だけが詩ではないと思ってた。歌謡曲の詞の中にももちろん詩があるんだし、世間一般に認知されているよりも、広く詩を捉えてたところがありますよね>と。で、<厳密に詩とは何かってことを考えなくてもいいんだ>とも――⇒

  • 朗読者 さん

    谷川俊太郎さんの詩もありますが、各章の冒頭に書かれる価値観、それも90代になって変化を重ねたあとにたどり着いた価値観を語っているところが興味深かった。最後から4つ前のページには、「もう92年生きてきたから」という言葉があるので、亡くなる直前までこれを書いていたんでしょうね。谷川さんの軽くてちょっとふざけている感じに触れたくなったらまた読んでみよう。

  • kanki さん

    自分に関心がない、生きている意味もなくていい。幸せはささやかがいい、不幸はささやかじゃないから。すき、は、単純だけど、とても力のある言葉。心に染みた。

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