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偏愛蔵書室 河出文庫

諏訪哲史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309421582
ISBN 10 : 430942158X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

古今東西の名作怪作100冊の魅力・魔力。万巻の書物の毒に惑溺してきた“小説狂”作家の眼に、文学は人の思いもよらぬ呪われた自画像を垣間見せる―。かねてより「文体」至上主義を奉じる著者の、特異な文章術指南書にして、郷愁溢れる文学的自叙伝。言語芸術の極北を知るための伝説の奇書、完全版ここに成る。

目次 : 不治の言語病患者―「チャンドス卿の手紙」ホフマンスタール/ 倦厭の闇、一瞬の光源―『檸檬』梶井基次郎/ 世界を造形するまなざし―『リルケ詩集』リルケ/ 「リアル」ということ―『遠野物語』柳田国男/ 漫画のなかの「詩性」―『赤色エレジー』林静一/ 「無限」に触れる筆力―『伝奇集』ボルヘス/ 「起承転転」の小説―「子之吉の舌」ほか 島尾敏雄/ 「幼年」という名の庭―『トムは真夜中の庭で』ピアス/ 選ばれた「文体」と「生」―「青炎抄」ほか 内田百〓/ 小説―「過剰性」の言語―『泥棒日記』ジュネ/ いかに詩を「観る」か―『静物』吉岡実/ 「少女」の発明―『少女コレクション序説』澁澤龍〓/ 「無実の日常」を生きる―『愛について語るときに我々の語ること』カーヴァー/ いざ、「枝路」の方へ―「蔵の中」宇野浩二/ 詩の言葉で小説を―『肉桂色の店』シュルツ/ 漢詩―視と聴の悦楽―『李賀詩選』李賀/ 「独身者」の愛の機械―『モレルの発明』ビオイ=カサーレス/ 「人外」―反地上の夢―『幻想博物館』中井英夫/ 「幼稚さ」への意志―『バカカイ』ゴンブローヴィチ/ 存在の「外」を覗く―『闇のなかの黒い馬』埴谷雄高〔ほか〕

【著者紹介】
諏訪哲史 : 小説家・批評家・随筆家。1969年名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。独文学者の故種村季弘に師事。2007年に小説「アサッテの人」で群像新人文学賞・芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mim42

    書評集の体ではあるが諏訪哲史の文学論のように聞こえた。言われるがまま耳で読んでみる事に努めた。常識人的な民として生きられない或いは、「向こう側」で生きる人が吐き出す言葉こそが文学だ、という印象を持った。小説成立に必須な三要素は「物語」「詩性」「批評」であるという諏訪の小説論は、「物語」しか持たない売れ線小説を徹底的に見下している。論調は終始ペダンチックでストイックで有無を言わせぬ圧はあれど、不思議と押し付けられている感じはしない。嫌ならスルー可能だ。口語では見ない言葉遣い多いが音韻最適化の為には必然なのか

  • 阿部義彦

    河出文庫去年12月に出たちょい古い新刊。「孤高の文学案内」とカラーページの本の写真に惹かれて買いました。著者はかなり昔に「アサッテの人」で芥川賞を受賞した方で、初めて読む本になります。新聞連載をまとめた本で「言語芸術」に照準を合わせた紹介らしいですが、思ったのとは違って私には読みにくかった。プルースト、ジョイス、夢野久作、ボルヘスなどは予想はついたが、書き方が難解に過ぎて、私には入って来なかった、漫画で林静一や丸尾末広があるのは解るが、何故にわたせせいぞう!とか思った。後半は駆け足でなんとか読んだ。疲れた

  • きみどり

    ジャケ買い本。美文を偏愛する芥川賞作家が渾身の美文でものした書評集。元は新聞連載だったとのことで、一つひとつはごく短いんだが、文章が濃い、重い。そのせいかなかなか読み進められなかった。書評というより作家の自我がグイグイと押し出されている感じ。聞けば、長く双極性障害を抱えており、この連載は自分の小説が書けなくなった時期に当たるという。行き場のない創作欲を書評にぶつけたのかな…。

  • まさ☆( ^ω^ )♬

    気軽に読める書評集ではなかったが、知らなかった作品がたくさん紹介されており勉強になった。あとがきによると「批評集」との事で難解な箇所も多々あった。それでも、知らなかった事を知れる、こういう書評集は一読の価値はあると思った。持ってる本も何冊かあったので、読む時はまた本書も併せて読んでみたい。

  • うさぎや

    短いながらも深く静かに刺さってくる書評集。まさか萩原恭次郎を取り上げてくれるとは!

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