源氏物語 下 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集

角田光代

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309728766
ISBN 10 : 4309728766
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
追加情報
:
640p;20

内容詳細

源氏亡きあと、宇治を舞台に源氏の息子・薫と孫・匂宮、姫君たちとの恋と性愛を描く。すれ違う男と女の思惑――。大長編の最後を飾るドラマチックな「宇治十帖」が圧巻。角田源氏、完結巻。

解題=藤原克己(国文学 東京大学)
解説=池澤夏樹
月報=辻原登
   マイケル・エメリック
帯写真=川内倫子

<出版社から>
【角田光代訳『源氏物語』は、何より読みやすさと、昔も今もつながる感情を重視!】
角田訳は、物語としての面白さが堪能できる『源氏物語』です。これまでの現代語訳で挫折した方も、この角田訳なら必ず最後までたどりつけることをお約束します。

【読みやすさの工夫を凝らした角田訳の特徴】
●原文に忠実に沿いながらも、読みやすく、感情に引きつけて読める自然な訳文
●主語を補い、地の文の敬語をほぼ廃したことで、細部までわかりやすい
●現代的で歯切れがよく、生き生きとした会話文
●作者や第三者の声(草子地)を魅力的に訳して挿入
●和歌や漢詩などの引用はほぼ全文を補って紹介

平安時代中期の11世紀初めに紫式部によって書かれた『源氏物語』は、五十四帖から成る世界最古の長篇小説。輝く皇子として生まれた光源氏が、女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵が描かれている。四百人以上の登場人物が織りなす物語の面白さ、卓越した構成力、細やかな心情を豊かに綴った筆致と、千年読み継がれる傑作。下巻には、42帖「匂宮」から54帖「夢浮橋」までを収録。

【著者紹介】
角田光代 : 1967年神奈川県生まれ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ 、 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11074101?sort=book_count&order=desc オオトリは、『源氏物語 下』 、足掛け約5年、全30巻、18,500頁強完読しました。角田 光代現代語訳の『源氏物語 』(全三巻、2,000頁強)は、 オーソドックスで読み易く美しい文章で素晴らしいですが、願わくはもう少し角田 光代色を出して欲しかったと思います。

  • こーた さん

    大河ドラマ『光る君へ』に背中を押してもらって、角田光代さんの素晴らしい訳(読みやすい!)に引っ張られて、何とかさいごまで読みとおすことができた。ありがとうございました!入水→出家へ至るラストの展開は、え、これ『平家物語』(といっしょ)じゃん、てことに、気づいてみれば以前どこかで聞いていたような気もするけれど、じっさいに読んでみることで、両者に(と云うよりは日本文学全体に)通底する「あはれ」に辿り着いたときの衝撃は、叫び出しそうなくらいの驚きであった。読まずに死ねるか、の一作、やっと読めた。読みおわって⇒

  • さてさて さん

    いつの世も浅はかな男の行動に振り回される女性の存在はあるように思います。1000年も前の世であればそれはなおさらのことであり、この作品に描かれる女性の人生の儚さにはなんとも切ない思いが残りました。1000年以上も前の時代にも、今と同じように悩み、苦しみ、一方で喜びと楽しみの中に人々が生きていたことに思いを馳せるこの作品。そんな人々の心持ちは現代の私たちと何も変わりはないことに驚きもするこの作品。100万字もの圧倒的な文章量の中に、紫式部さんがのこした平安の世の人々の生き様を見る傑作中の傑作だと思いました。

  • ちゃちゃ さん

    宇治十帖を含む下巻では、愛執に囚われた「人間」の弱さや愚かさが細やかに描かれて、胸に迫る。まさに「神」のような存在として絶対的な美と権力を手中にした光君。その亡き後の物語を紡ぐのは薫や匂宮、宇治の姫君たち。それぞれに欠落を抱えた人間として、その不完全さ故に私たちは共感の念を寄せることができる。人間とはかくも愛おしく愚かしいものなのか。読了して胸に去来するのは、「もののあはれ」…沁み入るようなしみじみとした感慨だ。いつの世も儘ならぬ生を受け入れ命尽きるまで生き抜く人間の業、その光と影。圧巻の読み心地だった。

  • アキ さん

    はじめて源氏物語(A・ウエイリ―版)を読了した時ほどの衝撃は感じなかったが、やはり現代の作家が訳した翻訳で読むと登場人物の心情をより近くに感じることができました。角田光代があとがきで、長期にわたりこの物語と時間を過ごしてきた感慨と、なぜ最後のヒロインが浮舟なのかということへの納得、唐突な終わり方への驚きを述べている。男女の想いのすれ違いは見事なまでに合わないままであり、千年経った現代においても、合わせ鏡のように同じようなことを繰り返しているようにも思ってしまいます。他の方の翻訳も読んでみたいと思います。

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角田光代

1967(昭和42)年神奈川県生れ。魚座。早稲田大学第一文学部卒業。’90(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞、’07年

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