随筆集 一日

西村賢太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163752907
ISBN 10 : 4163752900
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
追加情報
:
253p 19cm(B6)

内容詳細

私小説礼賛などの清々しい文学魂の吐露から、東スポ連載の「色慾譚」まで。破格の新・無頼派第二エッセイ集。

目次 : 凶暴な自虐を支える狂い酒/ しみじみと金が欲しい/ 私小説五人男―私のオールタイム・ベスト・テン/ 私小説書きの自信―芥川賞を受けて/ 芥川賞受賞が決まって/ この人あっての私小説―芥川賞受賞の弁/ 一日/ 受賞のことば/ 己れのセコさを活写する名篇/ 著名作家気分〔ほか〕

【著者紹介】
西村賢太 : 1967(昭和42)年7月、東京都江戸川区生れ。中卒。2007(平成19)年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011(平成23)年「苦役列車」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 国士舘大学そっくりおじさん・寺 さん

    芥川賞受賞前後の西村賢太エッセイ集。やはり私は賢太が好きなのだろう。夢中で読み終えてしまった。いつもの藤澤清造話はもちろん、田中英光、葛西善蔵、高田文夫の話、東スポで連載された『いろ艶筆』全文など盛り沢山の感。東京フィルハーモニィのパンフレットにまで文章を寄せてるとは。賢太オススメの大藪春彦『復讐の弾道』を読みたくなった。と学会がトンデモ本に選んでる本でもあるが(笑)。満足の随筆集。

  • めしいらず さん

    芥川賞作家によるエッセイ集。他の作家のそれと違い、殆どのページが好きな私小説作家への思慕、芥川賞受賞にまつわるあれこれ、性的な話に費やされている。著しく代わり映えしない。それがこうもオモシロく感じられるのは、その開けっぴろげな心情の吐露、殊に男性ならみんな秘めておきたいと思うであろう、羞恥に満ち満ちた性的なあれこれの開陳までもが、嫌味も湿り気もなくあっけらかんと記されているからだろうか。まさに私小説作家の面目躍如である。「色慾譚」が出色。

  • 三柴ゆよし さん

    芥川賞受賞以降の随筆・コラム類をまとめたもの。以前よりもセルフパロディのセンスに磨きがかかり、「根が自分より弱い相手にはすぐとイニシアチブを取りたがる癖のある私」(「草食系とは」)「どこまでも、根が正常位好きにできてるのだ」(「色慾譚−飽食の季節」)「根がひどくローション嫌いにできてる」(同前)など、思わず抱腹絶倒するようなフレーズがてんこ盛りで、根が下衆なレトリック好きにできてる私としては、満足のいく一冊だった。読書遍歴を振り返り、朝山蜻一や大藪春彦といった意外な作家の名前を挙げているのも興味深かった。

  • A.T さん

    「苦役列車」で2010年に芥川賞を受賞した際の、金と仕事と女関係も含めてギリギリの精神状態の中を描いた随筆「一日」など。大正の私小説作家藤澤清造への月1の墓参りに思わず漏れた祈り… 芥川賞受賞のインタビューではどの作家さんもクールで賢そうなのだが。私小説作家の随筆というのは、小説との線引きはどうなの?と、とりあえず次回には受賞作品を読んでみたい。

  • うーちゃん さん

    西村氏の芥川賞受賞時の映像をちゃんと見たことがなかったので動画検索してみたら、「西村賢太 放送事故」とか「西村賢太 スタジオ凍りつく」とか「西村賢太 怒りの形相」とか大量に出てきてコーヒー吹きました。芥川賞のときも、才媛オーラ漂う朝吹真理子さんの隣に並ぶ彼は完全に異物だった。無為な日々の中で、常にネガティブなエネルギーを渦巻かせている人だが、それを優れた私小説や随筆という形で昇華させることもできる、実は非凡な人なのだ。と、思いはするけど、編集者や身辺の人間にしてみたら、やっぱり“難しい人”なんだろうね。

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人物・団体紹介

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西村賢太

1967年7月12日東京都江戸川区生まれ。中卒。著書多数。2022年2月5日急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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