凍(しば)れる瞳

西木正明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167534011
ISBN 10 : 4167534010
フォーマット
出版社
発行年月
1991年05月
日本
追加情報
:
327p;16X11

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    直木賞】単行本のあとがきによると「わたし自身の性格がひねくれているからかもしれないが、世間的に大成功した事柄や人間にはあまり興味がない。大多数の人間にとって、人生は挫折の連続だと思うし、それがすなわち人生だと思う。」旭川近辺、野球と戦争を題材にした「凍(しば)れる瞳」、又鬼「頭領と親友(シカリとドヤク)」、「夜の運河(クロン)」、「端島の女」人間が根付いている。

  • のびすけ さん

    4編の作品集。そのうち軍艦島を題材にした「端島の女」がお目当て。どの作品も戦後から高度成長期を時代背景に、人生の悲哀を描いている。「端島の女」は、大きな喪失感を味わった主人公が、廃墟になった軍艦島の深い暗闇に飲み込まれていくような余韻が印象的だった。

  • きのこ さん

    直木賞83/188 広島から帰京する新幹線で読了。表題作と「端島の女」の二作での受賞だけど、他の二作もかなり乙です。どれも過去を回帰する筋立てで、最後は物悲しい結末。グッと来ました。

  • さんつきくん さん

    1991年に出版された4つの中編集。99回直木賞受賞した「凍れる瞳」、「端島の女」、直木賞候補作だった「夜の運河」と「頭領と親友」の4作品。表題作の「凍れる瞳」は戦前戦後に活躍した大投手スタルヒンと旧制中学時代、甲子園を目指して投げ合った対戦相手の投手・田原との縁が田原の婚約者・良子を通して描かれている。戦争で運命を狂わされた3人のそれぞれの話しだった。「頭領と親友」は昭和40年代になり、秋田は阿仁の文化だったマタギがとうとう最後の一人になってしまった。最新設備を持つ猟友会の誕生と時代の移り変わりを描く

  • MIKETOM さん

    第99回直木賞。ただし直木賞対象は二編、非対象が二編。やはり対象作品のほうがコクがあると感じた。全編に共通するのは、人生における悲哀、虚しさ、絶望など。暗めの作品集。表題作。捕虜虐待の罪で死刑判決が下ったB級戦犯。悪意はないが落ち度はあった。婚約者が助命嘆願に走り回る。そしてGHQの関係者が、かつて男から示された友情に報いようと努力するのだが…。この関係者というのがスタルヒン(戦前の巨人軍投手)というところが異色作。もちろんフィクションだが。全ては婚約者だった女の過去の思い出の中のこと。無常観溢れる作品。

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人物・団体紹介

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西木正明

1940年、秋田県仙北郡西木村生まれ。秋田高校卒。早稲田大学教育学部中退後、出版社勤務を経て、80年より作家活動に入る。デビュー作『オホーツク諜報船』で日本ノンフィクション賞新人賞受賞。88年「凍れる瞳」「端島の女」で直木賞を受賞する。『夢幻の山旅』で新田次郎文学賞、『夢顔さんによろしく』で柴田錬三

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