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6月の本 12か月の本

西崎憲

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336077394
ISBN 10 : 4336077398
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――

12か月のうちの〈6月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。

【目次】
雨後(堀辰雄)
恐怖(谷崎潤一郎)
縦むすびのほどきかた(西崎憲)
詩篇(北園克衛)
 夏の室
 赤い縞のあるバラッド
棒(安部公房)
ワシントン将軍の黒人従者 伝記的素描(マーク・トウェイン/柴田元幸訳)
可愛い山(石川欣一)
霧を消す話(中谷宇吉郎)
六月(茨木のり子)
山の中の村(フーゴー・フォン・ホーフマンスタール/小堀桂一郎訳)
一つの出来事(宮本百合子)
入露記(二葉亭四迷)
ポーランドの春(ヴワディスワフ・レイモント/金子佳代訳)
小町の芍薬(岡本かの子)
紫陽花(泉鏡花)
物語(アルチュール・ランボー/中原中也訳)
真夜中の校庭(M・R・ジェイムズ/紀田順一郎訳)
恐怖の窓(遠藤周作)
歪んだ窓(山川方夫)
司書の死(中野重治)
六月の花(北原白秋)
蟹(岡本綺堂)
無題(石垣りん)
詩「嵐の夜空」〔尾崎翠〕
初姉 嫁ぐ(石井桃子)
お隣同士(シャルル=ルイ・フィリップ/山田稔訳)
 跋 西崎憲

【著者紹介】
西崎憲 : 翻訳家、作家、アンソロジスト。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』など。フラワーしげる名義で歌集『ビットとデシベル』『世界学校』。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある

岡本かの子 : 小説家、歌人、仏教研究家。1889年生。与謝野晶子に師事し新詩社に参加。漫画家の岡本一平は夫、芸術家の岡本太郎は長男。1939年没

谷崎潤一郎 : 小説家。1886年生。1965年没

安部公房 : 小説家、劇作家、演出家。1924年生。1993年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • pirokichi

    読み友さんのレビューで「12か月の本」シリーズという「ひと月をテーマにしたアンソロジー」があるのを知り、1年間挑戦しようと、6月より手に取った。泉鏡花、ランボー、岡本かの子など、古今東西の文学作品20篇を収録。編者である西崎憲さんの「縦むすびのほどきかた」と茨木のり子さんの詩「六月」以外はすべて初読だった。北原白秋の「六月の花」は、里山歩きで目にするものが多く、読んでいて心地いい、暗誦したいほど。遠藤周作「恐怖の窓」、山川方夫「歪んだ窓」の二つの窓は、猛暑の折ヒヤリとした。造本が美しく揃えるのが楽しみ。

  • かもめ通信

    “ひと月”をテーマに古今東西の文学作品を集めた国書刊行会のアンソロジー“12か月の本”。『5月の本』に続いて、『6月の本』も読んでみた。前回はタイトルに「5月」と入っている作品が多かったが、茨木のり子の「六月」と北原白秋の「六月の花」のみ。安部公房、岡本かの子、ランボー、宮本百合子、遠藤周作等々全部で26作、うち翻訳ものが6作だ。詩ありエッセイあり、小説あり、どこから読んでもいいのは前回同様。このシリーズは装丁もきれいなので読んだ後、誕生月の親族にプレゼントすることにしている。

  • Cinita

    6月といえば長雨だし、さぞ暗鬱な一冊になっているだろうと思って読み始めたらそんなことはなかった! 言われてみれば海外だと梅雨ないな。ヴワディスワフ・レイモント「ポーランドの春」は夜明けの村の朝靄けぶるような繊細な風景描写と春の訪れへの歓喜にしみじみした後「ん?これ6月?!」と二度見しちゃった。/雨降山への思いを綴った石川欣一「可愛い山」、老婆たちのささやかな友情を描いたシャルル=ルイ・フィリップ「お隣同士」、いいかげんな報道を痛烈に皮肉ったマーク・トウェイン「ワシントン将軍の黒人従者〜」が特に好きでした。

  • りろ.

    図書館本:M・R・ジェイムズ目当てで借り、満足です。他にも、普段はあまり読むことのない日本の作家さん作品を読めて新鮮に感じる。「縦むすびのほどきかた・西崎憲」京都の情景がと言っても、京都には修学旅行で行った程度なのでよく知らないけれど、それでも脳内には街並みが流れてくる。そしてやはり自分は怖い話が好きだなぁと改めて思ったのは「恐怖の窓・遠藤周作」へんてこりんで好きだったのは「棒・安部公房」

  • mikky

    6月も読みました。 なんといっても面白かったのは『ワシントン将軍の黒人従者』。こういう皮肉をさらっ書き上げるところ。それこそが上質なアメリカンジョークであり、わたしたちが好きなアメリカだったような気がする。 マーク・トウェインといえば、ちょうどハックルベリー・フィンに材をとった『ジェイムズ』が話題になっているので、『ハックリベリー・フィン』自体の再読とともに読みたい。

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