花のあと 文春文庫

藤沢周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167192235
ISBN 10 : 4167192233
フォーマット
出版社
発行年月
1989年03月
日本
追加情報
:
16cm,277p

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    主に'80年代に書かれた短篇を8つ収録。中では表題作(表紙の絵もこれ)が断然秀逸。藤沢周平の数ある短篇の中でも特に優れ、印象に残るものの1つだろう。芥川の「地獄変」のように、語りにおいて老人の回想形式をとったことも成功しているし、なによりも主人公の武家娘の以登が魅力に溢れている。武芸に秀でているのも痛快だし、彼女の「忍ぶ恋」もまた、けなげで哀切感を誘いつつも、見事なまでに自己完結しているのである。「雪間草」の松仙もそうだが、この集では封建社会の中にありながらも、女性の主人公の自立性を見事に描き出した。

  • じいじ@髭を復活。 さん

     市井モノ、武家モノ8編。どれも深い味わいの秀作だ。情景描写の巧さにあらためて感銘します。藤沢周平らしい恥じらうような濡れ場の描写がたまらなくいいです。もう少し深く書いてほしい、といつも思ってしまいます。私的には、ミステリー色の【鬼ごっこ】が好きです。足を洗った盗っ人が主人公。やさしさが仇になる話。身請けした女郎屋の女が何者かに殺されてしまう。女の敵討ちに奔走する元盗っ人の男気に惚れました。表題作は、武家に生まれた運命、片思いの恋はできても嫁にはなれない…。親に内緒にする淡い恋心が何とも愛しいです。

  • ケンイチミズバ さん

    何度も、繰返し読んでも新鮮で心に響く藤沢周平の描く人の営みの世界。引退した泥棒の敵討ち、版元を金儲け一点張りだとくさす英泉の言葉は上の空、既に次の構図が浮かぶ広重、苦しい台所事情を抱える藩で金策に失敗し責任をかぶろうとする藩士、病弱な大店の亭主に男としての不満を抱く女房、不逞な養子のしたこと、女の自分に本気で剣術の手合わせを受けてくれた男への淡い気持ち、それを吹っ切る潔さ、男女を超える友情のような、なんとも清々しさ。人それぞれの思いが現代と何ら変わらない不変の人間模様、空模様。一番心を打つのは花のあと。

  • kinkin さん

    短編集。市井もの、武家ものどちらも先の展開が読めずわくわくしながらついページが進んでしまう。特にミステリーのような「鬼ごっこ」や「疑惑」が楽しめた一方でラストで心が暖かくなった「冬の日」、「悪癖」のような武家ものとしては異色なものまで、どれもほどほどの長さがいい。藤沢作品はハズレなし。じっくりと長編、時間の空きにちょうどよい短編、再読でも十分楽しめると思う。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    再読。朝、家を出る時、なんとなく藤沢を読みたいと思い本棚から取り出した。どんな話だったのか記憶が定かでない。一度読んだものの、強烈な印象を残していないので、かえって再読するのに好都合でもある。登場人物が皆、心にある種の哀しみや切ない思いを抱いており、その様が愛おしい。そして藤沢の小説らしく、主人公が己が弱さを知りつつもそれに甘んじることを潔しとせず、矜持をもって生きている。藤沢の本を閉じたとき、いつも私は「世の中、捨てたものじゃない」と清々しい気持ちになる。

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人物・団体紹介

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藤沢周平

1927年、山形県鶴岡市生まれ。山形師範学校卒。’73年『暗殺の年輪』で直木賞、’86年『白き瓶』で吉川英治文学賞、’90年『市塵』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。’95年、紫綬褒章受章。’97年、69歳で死去。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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