夜の橋 文春文庫

藤沢周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167192525
ISBN 10 : 4167192527
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
追加情報
:
16cm,345p

商品説明

博奕に溺れたせいで夫婦別れしたおきくが、半年ぶりに訪ねてきた。再婚話の相談で、もう自分には関係ないと一旦は突き放す民次だったが、相手がまぎれもないやくざ者と分かるや、危険を顧みず止めに出る……雪降る江戸深川の夜の橋を舞台に、すれ違う男女の心の機微を哀感こめて描いた表題作他8篇を収録。

内容詳細

博奕に溺れたせいで夫婦別れしたおきくが、半年ぶりに訪ねてきた。再婚話の相談で、もう自分には関係ないと一旦は突き放す民次だったが、相手がまぎれもないやくざ者と分かるや、危険を顧みず止めに出る…雪降る江戸深川の夜の橋を舞台に、すれ違う男女の心の機微を哀感こめて描いた表題作他八篇を収録。

【著者紹介】
藤沢周平 : 昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。主要な作品として「蝉しぐれ」「三屋清左衛門残日録」「白き瓶―小説長塚節」(吉川英治文学賞)など多数。平成元年、菊池寛賞受賞、6年に朝日賞、同年東京都文化賞受賞、7年、紫綬褒章受章。「藤沢周平全集」(全25巻 文藝春秋刊)がある。9年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    武家モノから市井モノまで幅広く短編9編で構成。人情の機微や哀切が巧みに描かれています。表題作、「裏切り」、「泣くな、けい」が特に好みでした。「裏切り」では幸吉は信じていた女房のおつやに裏切られる。だが、最後のおまちの優しさが胸を打つ。「泣くな、けい」ではけいの健気さ、意思の強さが魅力的でした。波十郎は妻の麻乃が急死。女中のけいと二人になった。藩の重宝が亡き麻乃の不始末で他国へ。謹慎する波十郎は重宝の奪回を女中のけいに頼むが。けいの律儀さと健気さは藤沢周平さんの描く女性のひとつの形だと思う。安定の作品集。

  • じいじ さん

    『暗殺の年輪』で直木賞受賞した円熟の頃に書かれた短篇9話。武家モノ・市井モノが程よく収められて、しみじみと深い味わいの作品集です。表題作は、亭主の博奕や女遊びに愛想が尽きて家を出たものの、亭主への未練が断ち切れない女房が愛しい。昏い話ではあるが、女の複雑な心の裡が巧く描かれた夫婦再生の物語です。個人的には【冬の足音】が好きです。いつの時代にもお節介な人はいるものです。せっせとお市に婿を世話しに、叔母はやってきます。そのお市には意中の男がいるのも知らずに…。今でいう「婚活」に通じるお話で、とても面白いです。

  • タイ子 さん

    時代を超えてひしひしと伝わる人の生きざま。読むたび胸に沁みる藤沢作品。印象に残った「梅薫る」嫁いだ身重の娘が実家に帰ってきた。かつて娘には縁談のあった男がいたが、ある理由で嫁がせなかった。その理由が判明する後半は切なすぎる。父親が持たせる梅の枝が春の日差しの中でまぶしい。「泣くな、けい」が思いがけない展開で驚くやら、けいの主人に仕える志に感服。宇江佐真理さんの解説もいい。

  • 優希 さん

    情景が綺麗な短編集ですね。人の心の機微がとても丁寧に描かれていると思います。しっとりとした哀愁が漂うのが好きです。雪降る深川の美しい景色など少し切なくなる景色がこの短編にはあふれています。『冬の足音』の想い人がいながらもその気持ちに終止符を打つお市の切なさとか胸に沁みますね。江戸の美しい景色と合い見えるようなしみじみとした人情に心がじんわりと熱くなりました。

  • ach¡ さん

    久々GOD!じゅんじゅわ〜と五臓六腑に染み渡るねえ(*´﹃`*)ワクハラありーのキュン×Aありーの、時に切なく時に温かい武家モノと市井モノ合わせた良いトコ取り!これぞTHE藤沢周平が詰まった贅沢な短編集。毎度、飽きもせず唸ってる気がするけど…本当GODは男と女の悲喜交々を彩り豊かに書き分けるよね。【梅薫る】男たちの殊勝がジワるー惚れるー「生きるということが時には耐えるということと同じ」の一文にシビれる!【泣くな、けい】女の健気がこれまたジワるー。泣かない女はいないですよ、うんうん。この2編が出色でござる♡

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