隣室のモーツアルト

藤堂志津子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163804903
ISBN 10 : 4163804900
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
追加情報
:
280

内容詳細

食道がんで入院した51歳の多花子。ある日隣室に、15年前に別れた男が入院してきて…。アラフォーより還暦が身近な女性たち、その惑いと喜び。恋愛と歳月の不思議と残酷を描いた5篇を収録した短篇集。

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読書メーターレビュー

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  • あつひめ さん

    共通点は独り身の年を重ねた女。なんの飾りもない現実がそこに並べられたような気がした。その飾り気がないのに細々とした感情を並べられるのが藤堂さんだと思う。藤堂さんの描く女性はビシッと一本筋が通っている。年を重ねると一人の時間が自分を包んで握りつぶすような…寂しさもあるのかな。不安とか…。これは他人事じゃないわ…と思いながら読んだ。おもかげが一番気に入った。人に気にかけてもらえる生き方をしたいなとも感じた。男も女も異性の存在を忘れたら心も体も枯れてしまう。人も愛という水が必要なのかも。

  • きのこ さん

    好きよ。すきなの、が良かった。5編とも45歳を過ぎた女性の人生描写で、どれも著者の実体験がなにかしら織り込まれてるらしい。心身ともに脂が乗り切った年代の女性達、味わい深かった。

  • onasu さん

    おひとりさま50代女性5名のあれこれ。藤堂さんらしい作品です。  よく読んでいたのは、ひと昔前。その頃30代くらいだった女子たちも、暫く読んでいなかった間に、相応のお年頃に、て案配か。それはそれでよく、手にすれば、やはりすっと入り込んでしまう。  現役で恋愛に焦燥するような話しではないが、仄かにその臭いもさせ、老い先を視野に入れつつも、枯れてはいない。そこいらの藤堂さんの作品らしいキャラぶりがいい。  作品は粒揃いも、しいて上げるなら、表題作。昔の男が隣の病室に入院してきた、て設定で一本取られてます。

  • nyanco さん

    女好きな夫を持つ妻の心情や、日常生活の中にあるふとしたことがきっかけとなって心がほろこびていく様子とか…藤堂さんの描く、そんな描写がとても好きでした。女性目線から描いた夫婦の問題や、恋愛に惑わされるどうしようもない人達の感情や様子を描いてこられた藤堂さんは、私の人生の少し先を歩く先輩であり、道標でもありました。最近、藤堂さんの作品に「老い」や「晩年」「死」といったものが描かれるようになってきました。とても切実な問題で、必ず私の人生の先にもあることなのですが…続→

  • うさっち さん

    50代女性の短編集。どれも淡々と描かれているけど題材は「癌」や「介護」、「不倫」、「死」などリアルで重いものばかり。タイトルの「隣室のモーツアルト」のように自分が50代になって隣室にかなり昔の元彼が入院してきたら…私なら病気どころじゃなくなりそうで嫌だな。

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人物・団体紹介

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藤堂志津子

札幌市生まれ。1987年「マドンナのごとく」で北海道新聞文学賞を受賞。88年「熟れてゆく夏」で第100回直木賞を、2003年「秋の猫」で第16回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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