雪が降る 講談社文庫

藤原伊織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062731768
ISBN 10 : 4062731762
フォーマット
出版社
発行年月
2001年06月
日本
追加情報
:
15cm,342p

内容詳細

母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。

【著者紹介】
藤原伊織 : 1948年大阪府生まれ。1973年東京大学文学部仏文科卒業、(株)電通入社、現在に至る。1977年「踊りつかれて」で第4回野性時代新人文学賞佳作、1985年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞受賞。1995年『テロリストのパラソル』で第41回江戸川乱歩賞を全選考委員の絶賛をあび受賞。同作品は翌年、第114回直木賞にも輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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短編集。この中の銀の塩という作品には、バ...

投稿日:2021/04/09 (金)

短編集。この中の銀の塩という作品には、バングラデシュのショヘルという登場人物が語るバングラが、10年ほど前の暖かくてごちゃごちゃしたバングラをすごく表している。

どん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ さん

    藤原さんといえば直木賞&江戸川乱歩賞W受賞作『テロリストのパラソル』が必須&必読で、『ひまわりの祝祭』など、とにかく作品のテーマに対する造詣が非常に深く、読む側にとても勉強になる作品を遺してくれた偉大な作家さんです。執筆期間が限られ、作品もそう多いとは言えないと思いますが、そんな作品の中でも一番印象的なのが短編集の本作です。とにかく文章が芸術です。こんなにも人のココロをとらえ、響かせる文章を書く作家さんはそう多くはないと思います。表題作の読後感はまさしく‘感無量’の一言に尽きるのではないでしょうか。

  • おしゃべりメガネ さん

    タイトルからして今読むにはピッタリな作品かなと。私の読書生活にて読了した短編集の中でも、間違いなく1、2を争う無双状態の作品です。6編からなる作品ですが、どの作品もとにかく登場する'オッサン'が素晴らしくカッコいいんです。特に表題作はもう久しぶりに涙腺をガッチリやられてしまいました。もちろん他の作品、どれも味わい深くて、短編でここまで読書のココロをガッチリと鷲掴みできる作品は決してそう多くはないと思います。どこか皆さん、少し'影'のある雰囲気がこれがまたたまらない作風を演出しており、至福の読書でした。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    あぁ・・・やっぱりイイ! 「雪が降る」に表現された男と男の絆、男と女のの綾、いいねぇ。「紅の樹」の生真面目さ、これもまたイイ! 伊織さんの紡ぎだす物語りに酔いしれました。次は『テロリストのパラソル』を読もう。前に読んだときとはちがう新しい発見があるかどうか、ワクワクしてます。

  • いつでも母さん さん

    良いわぁ〜この【藤原伊織】短編6作品。一気に読み切った。大人の男の色気も有って良い。どの作品も良かったが、タイトル作と、『紅い樹』が私の心のど真ん中に響く。ラストの『ダリアの夏』に出てくる女・由利も好きだ〜しばし余韻に浸っていたい。

  • 遥かなる想い さん

    母を殺したのは、志村さん、あなたですね..という始まりは読者をいやでも物語の中に引き込む。男の封印された記憶を徐々によみがえらせていく世界はまるでトマス・クックを彷彿させる。

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人物・団体紹介

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藤原伊織

1948年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。広告代理店に勤務する傍ら、執筆を始める。85年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞を受賞。95年、「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞を受賞。同作品は翌年、第114回直木賞も受賞した。2007年、食道癌のため59歳で永眠(本デー

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