本

陥没地帯

蓮實重彦

基本情報

ジャンル
:
ISBN/カタログNo
:
ISBN 13 : 9784309404363
ISBN 10 : 4309404367
フォーマット
:
本
出版社
:
発行年月
:
1995年02月
:
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
171p;15

ユーザーレビュー

総合評価

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    どこだと特定してない場所と時代の登場人物たちの『信頼出来ない』語りと、作者?というか『批評家の視点』というべき語りが入り混じる。繰り返しでてくるキーワードがいくつかあり読んでいる途中になんのことを言っているのかを推察しながら読み続ける。『物語』が背後にあるのか?と推察していくのだが、『物語』自体を思いつくこと自体を批評されていることに気がつく。一般的な小説の『物語』=筋を拒否していて、イメージの連なりと重層的な語りと異様な文体で構築された言語空間が築かれ本の終わりに消え去るのを感じるのだ。反小説の傑作。

  • kthyk さん

    世界は物語を読む事で知られたが、19世紀以降、読まれる世界は誰でも知る世界に代わった。それは終わりではない、新しい作家と作品の誕生なのだ。言葉により構築された世界。矛盾、曖昧、反復、模倣等々による現代社会の言説的磁場。西風が舞う砂地にしがみつく群生植物。夕方、迷路のような市街地からの散歩者を乗せた路面電車の停留所には瓜二つの食堂兼ホテルが並んで建つ。カウンターの窓越しの砂地の風景は、市街地と同じ、中心がなく空っぽ。事件は始まっている。終わりはない。これは時間と空間が重なり合う模写画のようなTOKYOかも。

  • しゅん さん

    反復される構造があって、砂のように流れる時間があって、因果律に定まった物語がない。小説が、歌のない音楽のように進み続けても一向に構わない。そう嘯くような言葉の連なり。ドゥルーズ『差異と反復』の応用のようにも読めるし、ヌーヴォー・ロマンへの意識も感じられる。母と子、虚構と真実、架空の姉、海といったモチーフが寺山修司を思わせることが意外だった。寺山と蓮實は同世代で、映画によって青春を形成した同士でありながら、関連を見出しづらい。この小説を読んでいる時に浮かんだ寺山的情念には虚をつかれた。

  • mstr_kk さん

    読んだのは何度目かわかりませんが、僕はこの小説がものすごく好きなんですよね。ひたすら美しくてエモい、それだけのパズル。音楽のように、モチーフが交錯して組み合わされる。虚心に読んでいると、まるで映画のように情景が浮かび上がってきて、それに酔いしれることになります。難しさなどまったくない、ただ美しいだけの言葉。だから、これはある意味、究極の文学だといえるのではないでしょうか。

  • 緑虫 さん

    半分を過ぎるあたりから通常の小説の読み方だと明らかに矛盾と捉えられるような記述がバンバン出てきたので読解をあきらめた。全体としてのストーリーは「無かった」ということでいいんでしょうか? あとがきに「一部で圧倒的なカルト的人気を得た(と思う)。」と書いてあるんですが、これについて語りあう人はどんな話をするんでしょうか? まさか「意味わかんなかったねー」ということをしゃべりあってるということはないだろうけど。

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人物・団体紹介

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蓮實重彦

1936年東京都生まれ。フランス文学者、映画批評家、文芸批評家、小説家。東京大学文学部仏文学科卒業。65年パリ大学にて博士号を取得。東京大学教授を経て、同大学第26代総長。78年に『反=日本語論』で読売文学賞、89年に『凡庸な芸術家の肖像―マクシム・デュ・カン論』で芸術選奨文部大臣賞、2016年に『

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