絶叫

葉真中顕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334929732
ISBN 10 : 4334929737
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
522p;20

内容詳細

鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、ラストまで息もつけぬ圧巻のミステリーとして、平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!

【著者紹介】
葉真中顕 : 1976年東京生まれ。2009年、児童向け小説『ライバル』で角川学芸児童文学賞優秀賞受賞。2012年『ロスト・ケア』にて第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yunemo さん

    一人の平凡な人生を送れるはずだった鈴木陽子。世の中の全ての不幸を背負うとこんな人生になるのですね。振り返って、どこかで断ち切れた場面があったんだろうか。自分の欲のままに、何かにすがって助かろうという想い。これがそのまま、転げ落ちていく。この過程をたどっても、やっぱり救われるところはない。こうした想いで読み進んでいたのですが、いつの間にか真のモンスターに変身していたんだ。結果として負の人生が逆転、あまりに凄まじ過ぎる生き方、この読み応えに満足感。でも何だか、という気持ちも残って読了。

  • barabara さん

    堕ちる堕ちる…ここまで奈落の底に堕ちる女だと案外傍観に徹して冷静に読むことが出来る。NGOとの関わりが、余りに急ピッチすぎて呆然だったが、庇護下にいれる環境は暖かく一時的には安眠できる時間だったのだろう…関わりのスタートを思うと余りに哀れすぎるけど…。結局女って弱いというテーマが残った気がする。環境と運に恵まれ、尚且つ強かじゃない女は気が抜けない…

  • reo さん

    再読です。江戸川区鹿骨でNPO代表理事のメッタ刺し死体が発見される。それから半年後、身元不明の女性の遺体が、国分寺駅から徒歩10分足らずの住宅街の単身者向けマンションでペットの猫に食い荒らされ発見される。貧困ビジネスに生保の枕や自爆営業、風俗に風俗嬢狩り、性犯罪に最後は保険金殺人。ひとりの女性が堕ちていく生き様と、事件捜査との両面で構成されており、事件のピースを少しずつ埋め合わせていくような展開から眼が離せない。物語が進むにつれいやが上にも、緊張感が増してゆく。果たして、あなたは逃げ切れるか!お薦めです。

  • nobby さん

    これはもう多くの絶賛の声に納得の一冊。マンションの一室で10匹近くの猫に食い散らされた死体で発見された鈴木陽子。その壮絶な人生を「ー陽子、」から始まる自伝的パートと、事件を追う女刑事綾乃の調査模様を交互に描く様が絶妙。生活保護・生命保険・子供虐待など社会問題を次々と織り交ぜながらも、見事にプロローグの事件へと結びつく。ラストでの陽子の真実には何となく辿り着いていたが、語り手の正体には無理(笑)何にしても一気読み必至な傑作には違いない!

  • Satomi さん

    陽子、あなたは…と、語り口調で描かれる鈴木陽子の壮絶な半生。1973年生まれの陽子と私はほぼ同年代。その時代時代の出来事を懐かしく思ったり、平凡な人生に自分を重ねて合わせてみたり…。離婚、転職、DV 、貧困、いつのまにか深みにはまり、あっという間に底辺へと転がり落ちていく…。陽子について語っているのは誰…!?!?孤独死、猫に食い散らかされた遺体の正体は…!?!?あぁーおそろしい…。最初から最後まで緊迫感がハンパない、隙がない。葉真中顕さん、気になる作家さんだ。

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人物・団体紹介

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葉真中顕

1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー『絶叫』は吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の候補、『コクーン』は吉川英治文学新人賞の候補、『Blue』は山田風太郎賞候補となる。’19年『凍てつく太陽』で大藪春彦賞、日本推理作家協会賞(長編および連

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