玄鳥さりて

葉室麟

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103280156
ISBN 10 : 4103280158
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
追加情報
:
246p;20

内容詳細

互いを思いやりながらも、藩政に翻弄される男たちの葛藤と覚悟。富商の娘を娶り、藩内で出世を遂げる三浦圭吾。しかしその陰には彼を慈しみ、遠島を引き受けてまで守ろうとした剣の達人・樋口六郎兵衛の献身があった。十年を経て罪を赦された六郎兵衛は静かな暮しを望むが、親政を目論む藩主の企てにより圭吾に敵対するよう仕立てられていく―。

【著者紹介】
葉室麟 : 1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て2004年『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞しデビュー。2007年『銀漢の賦』で松本清張賞を、2012年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。2016年『鬼神の如く黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞し、歴史・時代小説のトップランナーとして多くの読者を獲得している。小説作品やエッセイ集など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    葉室麟は、新作中心に読んでいた(哀)作家でした。本書は、著者得意のハード・ボイルド時代小説です。渋い!!! 歴史上の大立者よりも、本書のように著者が創造した無名の武士が主人公の物語の方が、好いと思います。もう著者の新作は読めないのでしょうか?心より哀悼の意を表したいと思います。

  • 藤枝梅安 さん

    葉室さんの小説を初めて読んだのは09年の夏、「銀漢の賦」だった。以来10年近く、これが葉室さん48冊目。全てではないが殆どは拝読した。小さいなりにも力を認められ、権限を与えられることに人は喜びを感じ、さらに励もうとする。初めに抱いていた、他者のために自分の力を使おうという志が次第に変化し、自分の権力を増大させ、自分に従う者のいる快感を求めるのが人の性である。無欲でいることの難しさを描きつつも、人間の哀れな欲望を真っ向から否定せず、やるせない結末を読者に提示して、初心の尊さを説き続けた作家である。

  • 初美マリン さん

    作者の遺作だったとは。ひたすら大切なものを守り抜くために生きた。心を清く生きることが琴線にふれる

  • それいゆ さん

    追悼葉室麟!葉室歴史文学最後の作品でしょうか?葉室さんらしい切ないけれども安堵した結末でした。数多くの小品はどの作品も心打たれる良作ばかりでした。心残りは、渾身の超大作を執筆して欲しかったことです。私は、秀吉の伴天連追放令により領地と領民を失い小豆島に潜伏、その後金沢前田家に仕え、家康により国外追放となりマニラで亡くなった高山右近の生涯を、その後の島原の乱とも関連させた大長編作品を描いて欲しかったです。遠藤周作の「沈黙」を超える歴史文学が生まれるのを願っていました。残念です。心からお悔やみ申し上げます。

  • keiトモニ さん

    蓮乗寺藩主永野備前守利景ってのは馬鹿殿そのままだな。養子の分だけ金正恩より低レベルかも。そういや梟衆大臓に傍に仕えてもらったら、拉致被害者救出も案外うまくいくかもよ。というのも、藩主利景の言に“樋口六郎兵衛は…学才なく礼儀知らず藩政に役立つ器量もない男だ。いわば我が藩の厄介者よ”☚殿、それはあなた様の事ではあるまいか。されば次席家老たる前川喜平次官も同様かと…。まさしく物の役に立たぬ藩士そのもの姿であろう。まあ環境の変化に150石書院番圭吾は、権勢欲がむくりと起き上るのは、武士・サラリーマンも前川も同じ。

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人物・団体紹介

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葉室麟

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年

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