CD 輸入盤

Black Orpheus

菊地雅章

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4732215
組み枚数
:
1
レーベル
:
Ecm
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

2015年7月7日に亡くなったピアニスト、菊地雅章が2012年10月に行なったソロ・リサイタルの模様を収録したライヴ・アルバムがECMから登場。

コンサート・シリーズ「Sound Live Tokyo」の一環で実現した公演で、結果的に、日本のみならず世界的にも菊地にとってラスト・コンサートとなった。PAなしのクラシックホールという理想的な環境で、菊地が「浮遊するサウンドとハーモニー」と形容していたワン&オンリーの即興演奏を繰り広げる。 前人未到の境地に達していたフリー・インプロヴィゼーションを中心に、エルヴィン・ジョーンズと以前一緒に録音した娘に捧げる名バラード「リトル・アビ」、1959年の映画のテーマがオリジナルの名スタンダード「黒いオルフェ」を収録。

Masabumi Kikuchi (p)
Live At Tokyo Bunka Kaikan Recital Hall, Japan, 2012

収録曲   

  • 01. Tokyo - Pt. I
  • 02. Tokyo - Pt. II
  • 03. Tokyo - Pt. III
  • 04. Tokyo - Pt. IV
  • 05. Tokyo - Pt. V
  • 06. Manhã De Carnaval - From Black Orpheus
  • 07. Tokyo - Pt. VI
  • 08. Tokyo - Pt. VII
  • 09. Tokyo - Pt. VIII
  • 10. Tokyo - Pt. IX
  • 11. Little Abi

ユーザーレビュー

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菊地雅章(1939年〜2015年)は、我が国を代表...

投稿日:2016/04/20 (水)

菊地雅章(1939年〜2015年)は、我が国を代表するジャズ・ピアニスト。 盟友、日野皓正との双頭コンボで日本ジャズ界を牽引した後、Gil Evansなど多くの海外ミュージシャンと共演を重ね、信頼を得ると共に、Miles Davisに拮抗しうるエレクトリック・ジャズの傑作と謳われた「SUSTO(1981年)」で世界を驚かせるなど、その活動は常に注目を集めてきました。 ピアノ・トリオのファンには、Gary Peacock(b)、Paul Motian(ds)との「TETHERED MOON」の諸作品も忘れられないと思います。 この「Black Orpheus」は、2012年10月26日、東京文化会館で行われたコンサートの記録。 日本人スタッフの手になる音源が、オスロのRainbow StudioにてManfred Eicher、Jan Erik Kongshaugによりミックスダウンされ、ECM作品としてリリースされました。 全11曲で、約71分。アルバム・タイトルでもある「Black Orpheus」は、Luiz Bonfa作曲、映画「黒いオルフェ」の主題歌となった「Manha de Carnaval」。それ以外は全て菊地のオリジナルです。 中間部で演奏される「Black Orpheus」とラストの「Little Abi」を除き、曲名が「Tokyo Part I」から「Tokyo Part IX」となっていますので、この日のソロ・パフォーマンスはインプロヴィゼーション主体であったようです。 冒頭から張り詰めた空気が会場を覆っており、このアルバムを外国人が聴けば、あたかも禅の瞑想の世界のように感じられるかもしれません。 しかし、極めて硬質なサウンドでありながら、何故ここまで惹きつけられるのか?。それは、菊地が紡ぎ出すピアノの旋律に、詩情が溢れているからだと思います。 全体を通して言えるのは、緊張感が最後まで持続しているということ。 菊地の心象風景が綴られているのか、心の中に忍び寄るしっとりとした曲もあれば、暗闇を疾走していくような曲、あるいは幾何学模様をイメージするような曲もあります。 時に空間を切り裂くような音も現れ、聴く側には集中力が要求されますが、基調がリリカルであるが故の心安らぐ瞬間が何度も訪れます。 特に心に染み入るのは「Black Orpheus」。このボサノヴァの名曲が、一旦は解体され、そして美しく再構築されていく過程を、当日の観客と感動を共有して聴くことができると思います。 音の煌めきを掬い上げるように奏でられる「Tokyo Part IX」は、このアルバムのベスト・トラック。 愛娘に捧げた「Little Abi」は、アンコールでしょうか。その優しげな旋律から、プーさんの笑顔が目の前に浮かんでくるかのよう。 ブックレットに飾られた菊地あび撮影のフォトに音が重なり、心に刻まれた深い余韻はいつまでも消えることがありません。

hiro さん | 愛知県 | 不明

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