あまねく神竜住まう国

荻原規子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198639112
ISBN 10 : 4198639116
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
追加情報
:
280p;19

内容詳細

伊豆の地に独り流された頼朝は、まだ10代前半の少年だった。地元の豪族にうとまれ、命を狙われる日々に、生きる希望も失いがちな頼朝のもとへ、ある日、意外な客が訪れる…かつて頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手・草十郎と妻の舞姫糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていたのだった。土地神である地底の竜と闘い、伊豆の地に根を下ろしていく少年頼朝の姿を描く、荻原規子の待望の新作。徳間書店の子どもの本・20周年記念作品。

【著者紹介】
荻原規子 : 1959年東京に生まれる。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。1988年「空色勾玉」でデビュー、古代日本を舞台とした本格ファンタジーとして話題沸騰、アメリカ・フランスなどでも翻訳出版され、高く評価される。古代を舞台とした「勾玉」をめぐるファンタジーは、「白鳥異伝」「薄紅天女」(赤い鳥文学賞受賞)で三部作をなす(ともに徳間書店刊)。「風神秘抄」(徳間書店刊)では、小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞、日本児童文学者協会賞、IBBYオナーリスト文学作品部門賞の4賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    赤き火竜は焔を抱き、白き水竜は月を映す。対であり番いでもある輝と闇が睦みあい息づいた地の懐深くに住まう神。失った郎党と負わされた罪、流された伊豆の地で果たされた誓い、束の間の主従の宿世は再び交わる。赤き火竜が天を焦がせば、白き水竜が地を洗う、人の営みなど造作もなく。巻きついた白蛇が招く死の淵、生き延びようと足掻いて生じた熱、互いに寄り添いからみあう二頭の竜が嘶く。その決意が新たな道の源になると。やがて東から訪れる朝があまねく豊葦原の国を照らす。その大地の奥に、そこに暮らす人の裡に、赤と白の竜は番い宿る。

  • mocha さん

    『風神祕抄』を読んだのは何年前のことだったか。内容をほとんど憶えていないけれど、続編のこちら、独立した物語としても充分面白かった。源頼朝15歳。伊豆に流刑になり、生きる希望を失った日々。笛の名手・草十郎と、その妻・糸世はなぜ頼朝を助けようとするのか?荒ぶる土地神との関係は?頼朝が死なないことがわかっているので、安心して読めた。記憶が新しいうちに次巻が出ますように。

  • 星落秋風五丈原 さん

    目標を見失っていた頼朝が再生するまでの過程を追った成長物語がメインで、ファンタジーの要素が含まれている。その一角を担うのが、著者が10年前に書いた『風神秘抄』で主役を務めた男女二人だ。今回は脇役のポジションであり「必ずしも前作を読んでいなくても楽しめる」と書かれたレビューもあったが、彼等の成長ぶりを見る上でも、やはり前作を読んでからの方が良い。彼等がなぜ頼朝に執着するのか、彼等の力が実際には何なのか、草十郎はなぜあの姫に対して複雑な感情を抱くのか、など、前作を読まないと分からない部分が多々あるからだ。

  • ひめありす@灯れ松明の火 さん

    勾玉三部作が何だか合わなかった荻原さんですが、RDGからはすんなりと読めています。頼朝と言えば不安症で猜疑心が強くてちょっぴり癇癪持ちと言うイメージでしたが、まだ十五歳の頼朝は幼くしなやかでちょっと心配な少年でした。この後の彼がどんな風に味方を得て幕府をなしえていくのだろう。糸世と草十郎と、どう運命が交差するのだろう。きっといつかまた会えるんだよね。そして、赤と白の二匹の竜の行方。気になることだらけだ。人の中にも、人の世にも。どちらが強くてもいいから、二匹の竜がいると言う事を忘れてはいけないのだなあと思う

  • Rin さん

    【図書館】久しぶりに草十郎や糸世に会えて嬉しかった。「風神秘抄」から時間が空いてしまったけれど、読み進めるごとにあの世界観がよみがえってきた。頼朝の成長を通して、心の危うさと強さを考えることができたし、彼らのこれからが明るいことを信じたくなった。そして土地に住まう神々、寺に神社が在るということ。ちょっとずつ学ばせてもらえた。自分を変えるということは怖いし、覚悟がいる。でも立ち向かう人の姿は尊いもの。早く手に取れば良かった。でも、鳥彦王に会えなかったのが凄く残念です。でも草十郎との友情はこの先も続くはず。

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人物・団体紹介

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荻原規子

東京に生まれる。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。『風神秘抄』(徳間書店)で産経児童出版文化賞・JR賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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