モリオ

荻上直子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334927226
ISBN 10 : 433492722X
フォーマット
出版社
発行年月
2010年08月
日本
追加情報
:
167p;20

商品説明

収録は中編2作。荻上監督初の小説集。・「モリオ」――単調な会社生活を送る青年モリオは、母愛用の足踏みミシンを形見として譲り受ける。モリオは思い出した。ミシンの下に隠れるのが好きだったこと、母が大好きだったこと、そして姉のために母が作ったワンピースを着たかったこと。ある日、モリオは自分が着たかった花柄のスカートを縫い始める。・「エウとシャチョウ」 末期癌の猫シャチョウを飼う女医ヨーコさんと同棲することになった「僕」。日々、シャチョウの面倒を見ているうちに、才能などなにもないと思っていた自分に、「猫に信頼され心を通わせる」力があることに気がつく。両作品とも、映画同様、透明感に溢れた荻上ワールドのなかで、傷ついた者たちの再生の過程をユーモラスに、優しく描く。

内容詳細

「モリオ」―青年モリオは、母の形見の足踏みミシンを前に思い出していた。子供のころミシンの下に隠れるのが好きだったこと、ミシンを踏む母が大好きだったこと、そして姉のために母が作った花柄のスカートを穿きたかったことを…。「エウとシャチョウ」―末期癌の猫シャチョウを飼う女医ヨーコと同棲することになった「僕」。日々、シャチョウの面倒を見ているうちに、才能など何も無いと思っていた自分に、「猫と心を通わせる力」があることに気がつく…。

【著者紹介】
荻上直子 : 1972年生まれ。映画監督。千葉県出身。千葉大学工学部画像工学科卒業。1994年に渡米、南カリフォルニア大学大学院映画学科で映画製作を学ぶ。2000年帰国。『バーバー吉野』(2003年)でベルリン映画祭児童映画部門特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nico さん

    足踏みミシンを踏む母の傍らで幼いモリオが聴いていた心地よいリズムとほんのり漂う油の匂い。私の母もかつて足踏みミシンを使っていたので、私の中の記憶とシンクロする。亡き母から譲り受けたミシンで今度はモリオがスカートを縫う。「ひだり布地屋」のおばさんと黒猫の三郎さんが選んでくれた花柄の布で。モリオにとって足踏みミシンを踏んでいる時が唯一の、大好きだった母と向き合える穏やかで至福の時。人は安らぎの時間が持てれば心地好く生きていけるのかもしれない。ちょっぴり不思議で、心の奥をきゅっと掴まれる文章がたまらなく好き。

  • つくよみ さん

    図書館本:母の形見のミシンで、自分のためのスカートを縫う男の話と、猫の「お相手」を生業にする男が、飼い猫の最期を看取る話を収めた、2編からなる小説集。主人公達は、少し変わってはいるけど、いたって平凡で、社会の片隅で遠慮がちに生きているような存在。特に大きな事件が起こるわけでもなく、土壇場で何か奇跡が起こるわけでも無いお話たち。そんな中で、2編をゆるく繋ぐ「ひだり布地屋」の女主人と飼い猫の存在が、得も言われぬ味わいをこの作品に与えている。等身大だけど、何となく不思議な雰囲気と、居心地の良さを纏った作品。

  • chimako さん

    『モリオ』も『エウとシャチョウ』もしみじみと良い話だった。人と交わるのが不得手な若者を主人公とした2話だが、猫の話でもある。堂々とそして凛とした三郎さんもだんだん痩せてしまいながらも威厳をなくさないシャチョウも人柄ならぬ猫柄?が素晴らしい。三郎さんはいぶし銀の名脇役 篠田三郎(あっ、同じ名前!)、シャチョウはわがままだけども憎めない西田敏行。猫、いいなぁ。モリオもエウも陽子さんも左右対称の美しい少女もみんな幸せになってほしい。モリオのミシンが何時までもダダダダと動きますように。表紙が好みではないのが残念。

  • いたろう さん

    荻上直子監督の映画のひょうひょうとした独特のテンポが好きだ。表題作「モリオ」は、映画「トイレット」の原案。と言っても、設定もストーリーも全くと言っていいほど異なる。共通するのはモリオ(映画ではモリー)という若者が自作のスカートをはくことぐらい。小説では映画ほどの個性は感じられないが、それでもこれはこれで味わい深く、やはりひょうひょうとした荻上ワールド。

  • キジネコ さん

    私達は柔らかく脆い。常に勝者でありたい人は その柔らかさや脆さを弱さと同義だと嗤う。しかし誰もが果てしなく続く計量可能な価値観の椅子取りゲームの参加者ではない筈。作家の映画が好きで この本を読んでみました。映画ほど彼女の文章は饒舌ではありません。どことなくぎこちなく、落ち着かいない文章ですが優しい視線と、沈黙に込めた意志を感じます。モリオの姉のイラダチに、自分の中にあった焦燥を思い、喪失感を埋める為に妊娠を目指したエウの母に、感染する狂気を感じ、余命の尽きる猫に語らせる生に、かも知れぬ・・と頷きました。 

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人物・団体紹介

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荻上直子

1972年、千葉県生まれ。映画監督・脚本家。千葉大学工学部画像工学科卒業。1994年に渡米し、南カリフォルニア大学大学院映画学科で映画製作を学び、2000年に帰国。2004年に劇場デビュー作「バーバー吉野」でベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞、2017年に「彼らが本気で編むときは、」で日本初のベル

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